社内の規程・マニュアル・議事録を検索できる形にして、質問に「根拠つき」で答えるワークフローです。回答に必ず出典を付け、ハルシネーションを抑えます。
次のような状態に心当たりがあれば、このワークフローが効きます。
処理は大きく 5 つの工程に分かれます。最初はすべてを自動化せず、1 と 2 の工程だけをつなぐところから始めるのがおすすめです。
各工程を担うツールの例と、選ぶときのポイントです。同じ役割は、無料ツールや既存の業務システムで置き換えられます。
| 役割 | ツール例 | ポイント |
|---|---|---|
| 文書の集約 | Google ドライブ/SharePoint/Notion | まず「どこに何があるか」を棚卸しする |
| 前処理・分割 | 自作スクリプト/Dify の取り込み | 見出し単位で切ると、検索精度が上がる |
| ベクトル化 | 埋め込みモデル(OpenAI 等) | 日本語に強いモデルを選ぶ |
| 検索・生成 | RAG(Dify/自作) | 上位 k 件の選び方と、引用の強制が肝 |
| 運用・更新 | 更新担当と定期棚卸し | 古い文書の削除ルールを決める |
※ ツール名は一般的な選択肢の例です。特定製品の推奨ではありません。
1 つの業務・1 つのチームを対象に、この順で進めます。各ステップの「完了条件」を満たしてから次へ進むと、手戻りが減ります。
最初から全社の文書を入れると、精度も保守も破綻します。「問い合わせが多い領域」から始め、対象を絞ります。
見出し単位で分割(チャンク化)し、ページ番号や見出し名をメタデータとして付けます。ここが、検索精度を最も左右します。
埋め込みモデルでベクトル化し、ベクトルデータベースに登録します。日本語の検索精度を、必ずテストします。
回答には必ず「出典:文書名/見出し」を付け、根拠がなければ「該当する文書が見つかりません」と答えさせます。
文書の更新者・更新頻度・古い文書の削除ルールを決めます。運用が決まっていない RAG は、半年で使われなくなります。
導入時に実際に起きやすいつまずきと、その対処です。先に知っておくと回避できます。
運用に乗せたあと、月に一度はこの項目を確認してください。1 つでも外れていると、自動化が「使われない仕組み」になっていきます。
そのままコピーして、[ ] の中を自社の情報に置き換えてください。いずれも「推測させない」「根拠を明示させる」制約を入れています。
参照文書だけを根拠に回答させます。
あなたは社内文書に基づいて回答するアシスタントです。以下の【参照文書】だけを根拠に、質問に回答してください。 【必ず守ること】 ・参照文書に書かれていないことは、絶対に答えない ・答えられない場合は「該当する記載が見つかりませんでした」とだけ返す ・回答には必ず「出典:文書名/見出し」を添える ・推測や一般論を混ぜない 【参照文書】 [ここに検索結果を貼り付け] 【質問】 [ここに質問を貼り付け]
文書を、検索しやすい単位に分割します。
次の社内文書を、検索しやすい単位(チャンク)に分割してください。 【分割のルール】 ・見出し単位を基本とする ・1 チャンクは 400〜800 字を目安とする ・前後の文脈が切れないようにする ・各チャンクの冒頭に「文書名/見出し」を付ける 【出力】 分割したチャンクを、番号付きで列挙してください。 【社内文書】 [ここに文書を貼り付け]
RAG の精度を測る、質問セットを作ります。
次の社内文書をもとに、RAG システムの精度を確認するためのテスト質問を 10 個作成してください。 内訳は「文書に答えがある質問」7 個、「文書に答えがない質問(正しくは不明と答えるべき)」3 個とします。各質問について、期待される答えと、根拠となる見出しを添えてください。 【社内文書】 [ここに文書を貼り付け]
※ 出力は必ず人が確認してください。数値・固有名詞の誤りは、自動では検出できません。
理解を深めたい用語は、AI 用語辞典の詳細ページへ。定義・仕組み・出典をまとめています。
会議音声を文字起こし・要約し、関係者へ共有するまでを自動化
既存記事を構造化し、リライト・校閲まで一貫して行う
問合せを分類し、適切な返信文案を作成して承認フローに乗せる
EC と在庫システム間のデータ同期と通知を自動化する
議題を分解し、各エージェントの調査結果を統合レポートにまとめる
請求書を AI OCR で読み取り、仕訳・照合・承認まで自動で進める
応募書類を構造化し、要件との適合度を整理して面接準備まで支える
データの取得から可視化、所見の言語化、定期配信までを自動化する
条文を抽出し、リスク条項と自社ひな形との差分を整理して修正案まで作る
レビュー・問い合わせを集めて分類し、改善につながる要望を抽出する
1 本の記事から、SNS・メルマガ・スライド向けに最適化して展開する
決まった情報源を定点観測し、変化だけを要約して共有する
社内からの問い合わせを分類し、手順の提示とチケット起票まで自動化する
シーン別のワークフローを、検索と絞り込みで探せます。