提案資料の図解や挿絵は、毎回ゼロから作ると時間がかかる作業です。本記事では、Google AI Learningが公開している学習プログラム(Google AI Essentials、Introduction to Generative AI、AI for Content Creation)で扱われる考え方を参考に、作成から社外利用前の確認までの手順を5つに整理します。図の構造は自分で決め、見た目の生成をAIに任せるのが基本です。

AIに任せる部分と任せない部分
資料の価値は、何を伝えるかの構成にあります。構成までAIに任せると、主張がぼやけた資料になりがちです。逆に、配色や挿絵、図の装飾は時間がかかるわりに差が出にくい部分です。ここをAIに任せると、作成時間を大きく減らせます。
手順1:伝えたい結論を1文で決める
先に結論を1文で書き出します。図解は、この1文を支えるために作ります。結論が決まっていない段階で図を作ると、要素が増えて読みにくい資料になります。
手順2:図の構造を自分で設計する
要素と関係を決めます。比較なのか、手順なのか、構成なのかで、適した図の形は変わります。比較なら表、手順なら流れ図、というように、伝えたい関係に合わせて選びます。この段階では、見た目より要素の過不足を確認します。
手順3:指示に条件を書き添える
AIに挿絵や装飾を依頼するときは、用途、想定する読者、避けたい表現を伝えます。「社外の提案資料に使う挿絵」「落ち着いた配色」「文字を入れない」といった条件を添えると、後から直す手間が減ります。文字を含む図は、AIの生成より資料作成ソフトで組むほうが正確です。
手順4:仕上がりを複数の観点で確認する
出来上がった画像は、事実の誤り、不自然な描画、意図しない文字の混入、想定と異なる人物表現の4点で確認します。とくに、実在の人物や著名な作品に似た表現が含まれていないかを確認します。
手順5:社外利用の前に権利と用途を確認する
利用する道具の規約で、商用利用の可否と、生成物の扱いを確認します。あわせて、社内のルールで社外資料への利用が認められているかを確認します。素材を参照させた場合は、参照元の利用条件も確認が必要です。判断に迷う場合は、社外に出す前に法務や管理部門の確認を挟みます。著作権の考え方はAI画像の商用利用ガイドで詳しく解説しています。
用途別の道具の使い分け
| 用途 | 道具の例 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 挿絵・イメージ画像 | Midjourney/Leonardo.Ai | 商用利用の可否、類似表現の有無 |
| 図や表の組み立て | Gamma | 構成の一貫性、数値の正確さ |
| 画像生成の基礎知識 | 画像生成AI | 仕組みと限界の理解 |
画像生成の業務活用の流れは、画像生成AIの業務活用ガイドもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. AIが作った画像をそのまま社外資料に使えますか?
A. 使えるかどうかは、利用する道具の規約と社内ルールの両方で決まります。規約で商用利用が認められていても、社内で社外資料への利用を制限している場合があります。提出前に両方を確認し、判断に迷う場合は法務や管理部門に相談してください。
Q. 文字を含む図はどう作ればよいですか?
A. 文字を含む図は、画像生成ではなく資料作成ソフトで組むことをおすすめします。画像生成は文字の形が崩れることがあり、内容の誤りにも気づきにくくなります。図の骨格は資料作成ソフトで作り、背景や挿絵だけをAIに任せると安全です。
Q. 毎回の指示を短くする方法はありますか?
A. 用途と避けたい条件をまとめた雛形を作り、変わる部分だけを差し替える方法があります。プロンプトの雛形づくりの手順がそのまま使えます。
編集部の見解
資料づくりでは、見た目より構成が成果を左右します。当編集部では、結論と図の構造を自分で決めてからAIに渡す進め方をすすめています。あわせて、社外に出す資料では、利用規約と社内ルールの確認を工程として組み込むことをおすすめします。作成の速さと安全の確保は、確認を最初から手順に入れておくことで両立できます。
my-best.ai 編集部
画風や得意分野の違いは、Leonardo.Ai と Ideogram の比較やMidjourney のレビューで確認できます。
出典:Google AI Learning「Understanding AI: AI tools, training, and skills」(Google AI Essentials/Introduction to Generative AI の内容を要約して紹介しています)
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