マルチエージェント(Multi-Agent)|AI 用語辞典
用語辞典 / プロンプト・活用

マルチエージェント(Multi-Agent)Multi-Agent System — 読み:まるちえーじぇんと

マルチエージェント(Multi-Agent)は、1つのAIにすべてを任せるのではなく、役割を分けた複数のAIを組み合わせて1つの仕事を進める設計です。分担することで、長い手順や確認作業を安定させやすくなります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

分類:プロンプト・活用タイプ:実務型(プロンプト 3 本)更新:2026年10月19日出典付き:はい
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導入Introduction

マルチエージェント(Multi-Agent)は、1つのAIにすべてを任せるのではなく、役割を分けた複数のAIを組み合わせて1つの仕事を進める設計です。分担することで、長い手順や確認作業を安定させやすくなります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

このページの使い方:定義と仕組みで概念を掴み、プロンプト集で実務に落とし込み、FAQ で細部を確認できます。関連用語のリンクで、必要な範囲だけをたどって学べます。
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用語の定義Definition

マルチエージェント(Multi-Agent)は、1つのAIにすべてを任せるのではなく、役割を分けた複数のAIを組み合わせて1つの仕事を進める設計です。分担することで、長い手順や確認作業を安定させやすくなります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

  • 役割を分けた複数のAIが、受け渡しをしながら1つの仕事を進める
  • 分担すると、指示が短くなり、確認の場所を作りやすい
  • 増やせば賢くなるわけではない。手順が分けられる仕事に向く

出典:my-best.ai 用語辞典「マルチエージェント(Multi-Agent)」(https://my-best.ai/ai-dictionary/multi-agent/)

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仕組み・原理How it works

① 何を分けているのか

分けるのは「役割」と「作業の順番」です。たとえば、調べる係、書く係、確認する係の3つに分けます。それぞれに渡す指示は短くなり、参照する情報も絞られます。1つのAIに「調べて、書いて、確認して」と頼むと、途中の判断が混ざり、どこで間違えたのか分からなくなります。分担の単位はAIエージェントの設計と共通です。

② どう繋ぐのか

繋ぎ方は大きく2つあります。決まった順番で渡していく方式と、司会役のAIが次の担当を決める方式です。業務の手順が固まっているなら、順番に渡すほうが安定します。問い合わせの内容によって処理を変えるなら、振り分け役を置きます。いずれの場合も、受け渡す情報の形式を固定することが要点です。形式が毎回変わると、受け取る側が解釈を始め、誤りが増えます。

③ どこで人を挟むか

分担すると、間違いが次の工程に伝わります。そのため、工程の切れ目に確認を置きます。とくに、外部に送る文面、金額に関わる計算、顧客情報の更新の3つは、人の確認を挟む価値があります。全部を人が見ると自動化の意味が薄れるので、「取り返しがつかない操作」の直前だけに絞るのが実際的です。

④ どこで失敗するか

よくある失敗は、役割を増やしすぎることです。5つも6つも担当を置くと、受け渡しの回数が増え、待ち時間と誤りの機会が増えます。最初は2〜3の役割で始め、「同じ間違いが2回以上起きた工程」だけを分離するほうが安定します。また、担当ごとに前提が食い違うと、互いに矛盾する結論を出したまま進みます。共通の前提は、最初に1か所へまとめて置いてください。

受け付け依頼を読み、どの担当に渡すか決める調査必要な情報を集め、出典を添える作成集めた情報だけを使って下書きを作る確認事実と禁止事項を照合する人の承認外部に出る操作の直前で止める
マルチエージェントは「役割の受け渡し」で組み立てる
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原始出處Origin

マルチエージェントという語は、もともと分散人工知能の研究で使われていました。複数のプログラムが交渉しながら問題を解く、という文脈です。現在の生成AIの文脈では、役割を分けた複数のエージェントを1つの業務フローとして組み合わせる設計を指します。背景には、1回の指示で長い手順を処理させると、途中の前提が抜け落ちるという実務上の課題があります。DeepLearning.AI は複数エージェントの協働を扱う講座を公開しており、Zapier も業務自動化の解説のなかで、役割を分けたエージェントの組み合わせを事例として紹介しています。

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応用シーンUse cases

長い手順を分ける

調査・作成・確認を分け、各工程の指示を短くします

確認を独立させる

作る担当と確認する担当を分け、思い込みを減らします

振り分けを自動化する

内容を読み、担当や優先度を決める役を置きます

部分ごとに改善する

問題が出た工程だけを差し替えられます

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メリット・デメリットPros & Cons

メリット

  • 1つの指示が短くなるため、前提の抜け落ちが起きにくい
  • 確認の場所を工程の切れ目に置ける
  • 問題が出た担当だけを直せるので、改善の範囲が狭い

デメリット・注意点

  • 受け渡しが増えるぶん、待ち時間と費用が増える
  • 担当ごとに前提が食い違うと、矛盾したまま進む
  • 役割を増やすほど管理が複雑になり、かえって不安定になる
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よくある誤解Misconceptions

担当を増やせば賢くなる
分担は、手順が分けられる仕事にだけ効きます。判断が1か所に集中する仕事では、担当を増やすと受け渡しの誤りだけが増えます。
マルチエージェントは難しい実装が必要
ノーコードの連携ツールでも、役割ごとに手順を分けて繋ぐ形で作れます。大切なのは実装の難易度より、役割と受け渡す情報の設計です。
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関連用語Related terms

用語同士は相互リンクされています。未掲載の用語は用語一覧の該当項目へリンクします。

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プロンプト集Prompt collection

実務でそのまま使えるプロンプト例です。コピーして〔 〕内を置き換えてください。同じカードはプロンプト集にも掲載されています。

マルチエージェント(Multi-

役割の分け方を見直す

分担設計の点検

次の業務を、複数の担当に分けるべきか判断してください。
手順を「集める」「作る」「確かめる」「決める」の4種類に分類し、
それぞれを別の担当にする場合の利点と、受け渡しが増えることによる損失を並べてください。
最後に「分ける/分けない」の結論と、その理由を1行で示してください。

業務:(ここに書く)
マルチエージェント(Multi-

受け渡しの形式を決める

工程間の受け渡し設計

次の2つの担当のあいだで受け渡す情報の形式を決めてください。
「必ず含める項目」「空欄のときの書き方」「受け取る側が推測してはいけないこと」の3点を、
そのまま使える箇条書きにしてください。

前の担当:(ここに書く)
次の担当:(ここに書く)
マルチエージェント(Multi-

止める場所を決める

人の承認を入れる基準

次の業務フローのうち、人の承認を挟むべき箇所を指摘してください。
基準は「取り返しがつかないか」「外部に出るか」「金額や契約に関わるか」の3つです。
該当する工程と、そこで人が見るべき項目を3つまで挙げてください。

業務フロー:(ここに書く)
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FAQ(よくある質問)FAQ

1つのAIに任せるのと、何が違いますか?
指示の長さと、確認の場所が違います。1つに任せると指示が長くなり、途中の前提が抜けやすくなります。分けると各工程の指示は短くなり、工程の切れ目に確認を置けます。ただし受け渡しの手間が増えるため、短い作業では分けないほうが速いこともあります。
ノーコードでも作れますか?
作れます。連携ツールで、工程ごとに別の手順を用意し、順番に繋ぐ形が基本です。最初から複雑にせず、2つの担当から始めてください。受け渡す情報の形式を固定することが、安定の分かれ目になります。
費用は増えますか?
受け渡しの回数だけ処理が増えるため、一般的には増えます。同じ内容を何度も渡さない、確認の工程は短い指示にする、といった調整で抑えられます。費用の考え方は、処理の回数と入力の長さの両方で見てください。
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出典・参考文献References

定義・出典の記述は一次資料に基づきます。リンク先の内容は公開時点のものです。

学習ルート:はじめての方は チュートリアル「はじめての LLM 活用」 から読み、用語の意味を引くときは 用語一覧、そのまま使える例文は プロンプト集、実務の手順は ガイド一覧 を参照してください。
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まとめSummary

マルチエージェントは、役割を分けた複数のAIを繋いで1つの仕事を進める設計です。指示が短くなり、工程の切れ目に確認を置けるため、長い手順でも崩れにくくなります。一方で受け渡しが増えると待ち時間と費用も増えるため、2〜3の役割から始め、同じ間違いが繰り返される工程だけを分けるのが現実的です。

  • 分けるのは役割と順番。受け渡す形式は固定する
  • 確認は「取り返しがつかない操作」の直前に置く
  • 役割は増やしすぎない。2〜3から始める

次はチュートリアルで手を動かす

業務を役割に分けてエージェントを組み立てる — 所要 15〜30 分程度の実践形式です。

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