アウトドア用品のECサイト(O社・仮称)は、半年前のプラットフォーム移行時にURL構造を一部変更しました。検索流入への影響は薄く「順調」と思われていましたが、AEO診断でcanonical項目だけが不合格になりました。
診断でわかったこと(Before)
対象:アウトドア用品のECサイト(O社・仮称)
診断ツールのcanonical判定は「link rel=canonical が設定されていること」に加え、そのURLが現ページの正規URLとして妥当かを確認します。O社のサイトでは、テーマのプリセットにステージング環境のURL(stg.example-outdoor.jp)が書き込まれたまま本番公開されており、全ページのcanonicalが別ドメインを指していました。AIクローラーにとって「このページの正規版は別の場所にある」と伝わる状態で、技術評価の3点を取りこぼしていました(総合89.5点)。
| 評価軸 | 点数 | 満点 |
|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 70 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 7.5 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 12 | 15 |
| 総合スコア | 89.5 | 100 |
| 評価ラベル | 良好 | |
| AI Search Coverage(主要6種の許可率) | 100% | |
改善施策
施策1:canonicalを本番URLに統一する
テーマ設定のプリセットを修正し、canonicalを本番ドメインに統一。テンプレートレベルでの出力に変更し、将来の環境移行でもURLがハードコードされない構造にしました。
<!-- 変更前 -->
<link rel="canonical" href="https://stg.example-outdoor.jp/products/..." />
<!-- 変更後 -->
<link rel="canonical" href="https://www.example-outdoor.jp/products/..." />
施策2:llms-full.txtを追加してAIインフラ満点に
llms.txtは導入済みでしたがllms-full.txtが未整備でした。人気カテゴリの代表商品ページと購入ガイドを集約したllms-full.txtを追加し、AIインフラ7.5点→15点に。これで技術15・AIインフラ15・botAccess70の満点構成になります。
改善後の診断結果(After)
| 評価軸 | Before | After | 満点 |
|---|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 70 | 70 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 7.5 | 15 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 12 | 15 | 15 |
| 総合スコア | 良好 | 100 | 100 |
| AI Search Coverage | 100% | 100% | − |
再診断は総合89.5点→100点(最適)。「良好」で満足せず内訳を見直したことで、満点構成に到達しました。ECサイトは商品ページの改廃が激しいため、canonicalの定期チェックを月次運用に組み込んでいます。
この事例のポイント
- canonicalのステージング残置はリニューアル後の典型バグ。移行後の全ページチェックが必須
- canonicalは「正規URLの宣言」。別ドメインを指すとAIにも検索にも誤ったシグナルを送る
- 「良好」到達で終わらず、内訳の未達項目を潰して満点構成を目指す
関連リンク:URL一括診断ツールで商品ページを点検 / Schema(JSON-LD)ジェネレーター / AEO診断ツール
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