物流サービス(L社・仮称)は、コーポレートサイトの全面リニューアルを実施しました。デザインは好評でしたが、数週間後に実施したAEO診断で総合33.3点(対策必須)と、以前の86.5点から大幅に下がっていることが判明します。
診断でわかったこと(Before)
対象:物流サービスのコーポレートサイト(L社・仮称)
原因は3つに集約されました。まず、リニューアル用に用意されていたステージングのrobots.txt(主要AI Bot4種を拒否するテスト設定)がそのまま本番デプロイされ、botAccessが33.3点まで低下(Coverage 33%)。次に、llms.txtとllms-full.txtが新環境に移行されず0点に。さらに、新テーマの仕様でH1が2つ・canonicalの出力も消え、技術0点になっていました。
- ステージング設定が本番に残る(robots.txt・認証・canonical)
- AI向けファイル(llms.txt)が「移行対象リスト」に入っていなかった
- テーマ変更でhead内の構造(H1・canonical・lang)が変わる
| 評価軸 | 点数 | 満点 |
|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 33.3 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 0 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 0 | 15 |
| 総合スコア | 33.3 | 100 |
| 評価ラベル | 対策必須 | |
| AI Search Coverage(主要6種の許可率) | 33% | |
改善施策
施策1:robots.txtを本番設定に戻して全Bot許可に
まず最も影響の大きいrobots.txtを修正。ステージング用の拒否設定を削除し、主要AI検索Botを明示許可しました(botAccess 33.3点→70点、Coverage 33%→100%)。
施策2:llms.txt / llms-full.txtを新環境に再設置
移行対象リストにllms.txtを追加し、新サイトの構造に合わせてリンク一覧を作り直しました(AIインフラ 0点→15点)。
施策3:テーマ修正でH1・canonicalを復旧
サイト名のH1をdiv化し、canonicalをテンプレート出力に変更。alt率の改善は画像チームと分担し、今回はH1・canonical・langの3項目を復旧させて技術9点としました。
改善後の診断結果(After)
| 評価軸 | Before | After | 満点 |
|---|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 33.3 | 70 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 0 | 15 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 0 | 9 | 15 |
| 総合スコア | 対策必須 | 94.5 | 100 |
| AI Search Coverage | 33% | 100% | − |
3段階の修復で総合33.3点→94.5点(最適)まで回復。リニューアル後2週間で「スコアを半分以上落としたまま放置する」期間を作ってしまった反省から、L社ではリニューアルのリリースチェックリストに「AEO診断の再実行」を正式に追加しました。
この事例のポイント
- リニューアルはAEOスコアの暴落ポイント。robots・認証・canonical・llms.txtを必ず点検
- 直す順番は影響の大きい順。botAccess(配点70)→AIインフラ(15)→技術(15)
- リリースチェックリストに「AEO再診断」を組み込むのが最も安い保険
関連リンク:URL一括診断ツールで新旧ページを比較 / llms.txt ジェネレーター / AEO診断ツール
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