デザイン基盤のFigmaは、インドで開いた初のカンファレンスで新機能を発表しました。中心は「Figma Specs」で、デザインの言葉遣いをMarkdownで定義し、チームとAIエージェントが同じ規則を参照できるようにする仕組みです。

何が発表されたのか
Specsは単体のファイルとしても、キャンバス上に置いても使えます。キャンバス上の要素や図、コードレイヤー、デザインを参照として埋め込めます。デザインライブラリやコードのライブラリ、ガイドラインを取り込み、AIエージェントが守るべき規則の集約点にする構成です。あわせてコードレイヤー機能が公開ベータになり、デザインからコードを生成して試作を反復できるようになりました。
なぜ「規則の文書化」なのか
同社のチーフデザインオフィサー、ロレダナ・クリサン氏は、生成されるコードの量が過去比で17倍に増える一方、リリース数は1.3倍にとどまると述べています。作られたコードの多くは、出荷のためではなく「何を作るかを見極めるため」に書かれているという整理です。決定を速くするほど、守るべき規則を機械が読める形で置いておく必要が増します。
日本の制作現場での使いどころ
受託制作や社内制作では、担当者ごとに余白や文字サイズの判断がぶれやすい領域です。規則をMarkdownで持っておけば、レビューの基準を人から機械へ渡せます。Figma AIのような支援機能と組み合わせる場合は、Adobe Fireflyなど素材生成の工程と役割を分けておくと、確認すべき箇所が絞り込めます。
編集部の見解
生成AIの導入で起きがちな失敗は、出力の品質そのものより、毎回違う結果が返ることにあります。規則を明文化して機械に渡すという今回の方向は、その対策として素直です。日本の制作現場では、規則の文書化が属人的で後回しになりがちですが、一度整えておけば担当が変わっても基準が残ります。まずは色と文字、余白の3点だけでも書き出してみることをおすすめします。
my-best.ai 編集部
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