プロンプト手法を6分類で棚卸しする:手元の指示文を整理する5手順

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プロンプト手法を6分類で棚卸しする:手元の指示文を整理する5手順

プロンプトの手法には名前が付き、解説も増えました。名前は知っていても、自分の指示文のどこを直せばよいかは決めにくいままです。Learn Prompting は、プロンプト手法の分類として、ゼロショット、少数例示、思考の生成、自己批判、アンサンブル、分解の6つを挙げています。この6つを物差しにすると、手元の指示文がどの型に寄っているかが見えます。

プロンプト手法を6分類で棚卸しする:手元の指示文を整理する5手順のポイント

手順1:手法の定義を1文で押さえる

Learn Prompting は、The Prompt Report の定義として、プロンプト手法を「1つ以上のプロンプトの構造、または複数プロンプトの動的な並びを記述した設計図」と紹介しています。条件分岐や並列の扱いを含む場合もある、というところまで含めた定義です。つまり、1つの指示文の中身だけでなく、順番や分岐も手法のうちに入ります。ここを押さえると、手元の指示文を1枚の紙に書き出せます。

手順2:手元の指示文を6つの型に割り当てる

ゼロショットは例示なし、少数例示は例を添える、思考の生成は途中の筋道を書かせる、自己批判は自分の答えを点検させる、アンサンブルは複数回の答えを突き合わせる、分解は問題を分けて解かせる。いま使っている指示文を1つ選び、当てはまる型に印を付けます。複数にまたがるのが普通で、1つに決める必要はありません。

手順3:抜けている型を1つだけ選ぶ

6つを埋めようとすると、指示文が長くなって破綻します。いまの出力で困っている点から逆算し、足す型を1つに絞ります。答えが毎回ばらつくなら自己批判かアンサンブル、長い依頼の途中が抜けるなら分解が候補になります。候補は2つまでに絞り、まず1つを試します。用語の前提はプロンプトエンジニアリングのページにまとめています。

手順4:型を1つ足して、同じ入力で比べる

入力は変えずに、型を足した版と足さない版を並べます。比べる観点は、正しさ、抜け、読みやすさの3つに分けます。1つの点数にすると、どの型が効いたのか分からなくなります。判断は、出力を読む人が先に基準を決めてから行います。あとから基準を作ると、見たい結果に合わせてしまいます。

手順5:効かなかった型を消し、名前を添えて残す

効果が見えない型は消します。残した型には名前を付けて、社内のテンプレートに書き添えます。名前が残っていれば、別の人が同じ指示文を読んだときに、どこが意図的な設計かを理解できます。思考の生成はChain-of-Thoughtのページで、具体的な書き方を確認できます。

FAQ

Q. 6つの分類は誰が決めたものですか?

A. Learn Prompting の創業者が公開した調査報告 The Prompt Report で整理された分類です。Learn Prompting の上級編の導入で、この6分類として紹介されています。分類の名前は資料によって訳し方が変わるため、原語もあわせて確認すると照合しやすくなります。

Q. 型を増やすほど出力は良くなりますか?

A. なりません。指示文が長くなるほど、互いの指示がぶつかります。足す型は1つずつにし、効果を確認してから次を足す順番が安全です。

出典

出典:Learn Prompting「上級:プロンプト技法の概要」(原題 Advanced: Prompting Techniques、2024年9月27日更新、2026年10月27日参照)

あわせて使いたいツール

本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。

  • ChatGPT:同じ入力で型だけを変えた比較を回しやすい
  • Claude:長い指示文の読み比べに向く

関連ガイド

同じ時期に公開した実務ガイドと、用語の定義ページです。手順の前提が分からない場合は、用語ページから確認してください。コピーして使える依頼文が欲しいときは、プロンプト集も参照してください。

編集部の見解

棚卸しの効きどころは、手順2で印を付ける作業そのものだと思います。書き出してみると、うちのテンプレートはほぼゼロショットで、たまに例示が混ざる程度でした。自己批判の型を1つ足しただけで、条件の読み落としが減りました。逆に、アンサンブルは費用が増えるわりに、判断が割れる場面が少ない作業では効きませんでした。6つを全部使うのではなく、どの型が自分の作業に向くかを見極めるための一覧だと考えると続きます。



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