音楽配信サービスのDeezerは、AI生成楽曲を配信体験から除外できるトグルを年内に提供すると発表しました。有効にすると、検索結果からAI生成の曲、アルバム、関連アーティストが表示されなくなります。

何を提供するのか
同社のCEO、アレクシス・ランテルニエ氏は「AI生成楽曲を除外したいという要望が明確に存在する」と述べています。昨年の調査では、利用者の約45%がAI楽曲を配信から取り除く手段を求めていました。同社はすでに検出技術を導入し、AI生成と判定した楽曲を推薦から除外し、不正な再生からのロイヤルティーも保留しています。
各社の対応は分かれている
同社が7月に公表した数字では、日次のアップロードの半数超が完全なAI生成で、1日あたり平均9万曲に達します。プラットフォームごとに対応は異なります。Bandcampは全面的に禁止し、TIDALは収益化を停止しています。Sunoのような生成ツールが普及するなか、Spotifyはタグ付けとスパム対策に軸を置いています。同日、YouTube MusicもAIの関与を表示するラベルを導入すると発表しました。
日本の利用者にとっての意味
配信側の対応は、生成物の扱いを「禁止」ではなく「選択」で解く方向に寄っています。日本でも、自社コンテンツにAIが関与したかを示す表示ルールが論点になりつつあります。制作の現場では、Udioのような生成ツールを使った場合の申告の有無を、あらかじめ社内で決めておくと後々の説明が楽になります。
編集部の見解
AI生成物への対応が、削除か放置かの二択ではなく、利用者が選べる設計へ移りつつあります。実務上の焦点は、誤って除外したり、逆に取りこぼしたりしたときの扱いです。日本の制作・配信の現場では、生成物を「使った/使わない」の二値で管理するより、関与の度合いを段階で記録しておくほうが後の説明に耐えます。表示の運用は、誰がどの時点で申告するかを先に固めておくことをおすすめします。
my-best.ai 編集部
最新のAI情報をメールで受け取る
新着のAIツール比較・ランキング・ニュースを、まとめてお届けします。
ご登録後、確認メールをお送りします。配信停止はいつでも可能です。
