講座が数百ある学習サイトでは、どれから始めるかの判断が最初の難所になります。本記事では、DeepLearning.AI が公開しているコース一覧の分類を参考に、目的から逆算して順番を決める手順を5つのステップに整理します。無料で視聴できる講座も多く、順番さえ決まれば学習は進めやすくなります。

一覧の分類を地図として使う
DeepLearning.AI のコース一覧は、エージェント、プロンプト、RAG、微調整、プログラミングなど、テーマごとに分類されています。初級・中級といった難易度の表示や所要時間の目安も添えられており、これらを地図として使うと現在地と次の一歩を決めやすくなります。
手順1:作りたいものを1つ決める
「AIを学ぶ」ではなく「社内文書を検索して答える仕組みを作る」のように、作りたいものを1つ決めます。テーマを決めてから一覧を見ると、必要な講座と不要な講座が自然に分かれます。
手順2:前提になる知識を確認する
選んだテーマに必要な前提を確認します。プログラミングの基礎、データの扱い、大規模言語モデル(LLM)の概要などが代表です。抜けている前提があれば、それを先に補う順番に組み替えます。
手順3:コースを3本までに絞る
当面の目標に関係する講座を3本までに絞ります。プロンプトの基本、アプリの組み立て、評価と改善という並びが、作りたいものがアプリの場合は組みやすいです。4本以上を並行して進めると、どれも中途半端になります。
手順4:1本ごとに成果物を決める
講座を見終えたときに何が残っていればよいかを決めます。動く画面1つ、動くコード1本、社内に共有する1枚など、形のあるものを設定します。視聴だけで終わらせないための工夫です。
手順5:学習記録を残して次の1本を決める
講座名、かかった時間、理解できなかった箇所の3点を記録します。「分からなかった箇所」は、次に学ぶテーマを決める材料になります。RAG のような構成の講座では、前の回の理解があいまいなまま進むと後半で止まりやすいため、この記録が役立ちます。
目的別の進め方の例
| 作りたいもの | 先に学ぶ | 次に学ぶ |
|---|---|---|
| 問い合わせの下書き支援 | プロンプトの基本 | 出力の評価と改善 |
| 社内文書の検索応答 | LLMの概要 | 検索と生成の組み合わせ |
| 定型業務の自動実行 | プロンプトの基本 | エージェントの設計 |
よくあるつまずき
難易度の表示を無視して中級から入ると、用語の理解で時間を使いすぎてしまいます。一方で、初級の講座を延々と受けるのも考えものです。初級は「用語をひととおり説明できる」状態になったら次へ進む、という目安を決めておくと区切りがつきます。
よくある質問(FAQ)
Q. 有料の講座を先に受けるべきですか?
A. 順番としては、無料の短い講座で全体像と用語を押さえ、目的がはっきりしてから有料の講座を検討する流れが無駄がありません。金額や期間の条件は各サイトで変わりますので、申し込み前に公式の案内を確認してください。
Q. 数学の知識はどこまで必要ですか?
A. 業務でAIツールを使う範囲では、四則演算と基本的な統計の読み方が分かれば足ります。モデルの中身を作る側に回る場合だけ、線形代数などの学習を追加するとよいでしょう。
Q. 学習の期間はどのくらい見ればよいですか?
A. 週に2〜3時間を確保できるなら、短時間の講座を3本進めるのに1か月程度が一つの目安です。期間を先に決めて、終わらなかった講座は次の期間に繰り越す形にすると、途中で止まりにくくなります。
無料で始められる学習コースの進め方はGoogleの無料AI学習コースを順に進める6ステップ、コピーして使える指示文はプロンプト集にまとめています。ほかの手順記事はガイド一覧をご覧ください。
編集部の見解
学習サイトの使い方は、講座を全部集めることではなく、自分の目的に必要な回だけを選んで最後まで走ることです。当編集部では、選んだ3本を1枚の紙に書き出して机に貼る方法をすすめています。見えている範囲が限られているほど、人は先に進めます。
my-best.ai 編集部
出典:DeepLearning.AI「Courses」(コース分類を要約して紹介しています)
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