記事が書けない理由を、書く力に求めるのは半分はずれています。HubSpot Academy のコンテンツマーケティング認定コースは、物語、制作の枠組み、長期の計画、題材の出し方、品質、再利用、配信、計測という順で14のレッスンを並べています。この並び自体が、枠組みを作る順番の答えになっています。

枠組みがないと、毎回ゼロから始まる
コースの3番目に「コンテンツ制作の枠組みを作る」というレッスンが置かれています。物語の次、長期計画の前に、制作の枠組みが来る点が重要です。誰が何を担当し、どの工程を経て公開するかが決まっていないと、計画は絵に描いたものになります。
手順1:誰に何を届けるかを1行で書く
読み手を1人に絞り、その人が抱えている困りごとを1行で書きます。コースの最初が物語に割かれているのは、ここが曖昧なままだと後の工程が全部ぶれるためです。AIに聞く場合も、この1行を先に書いてから渡してください。
手順2:制作の工程を決める
題材を出す、構成を作る、書く、点検する、公開する、という5つの工程に、担当と所要時間を割り当てます。工程が決まると、どこをAIに任せるかも決まります。事実の確認と最終判断は人に残し、下書きと体裁の整え方は任せる、という線引きが現実的です。
手順3:題材の出し方を仕組みにする
コースには題材の出し方と、長期の計画に分かれたレッスンがあります。題材は思いつきではなく、問い合わせや商談で出た質問から拾う形にすると尽きません。拾った質問は1つの表に貯め、月に一度、記事の候補に変えます。
手順4:1本を複数の形に分ける
コースは、作った内容の価値を高める方法として再利用を扱っています。1本の記事を、メールの一節、SNSの投稿、社内の手順書に分ける形です。AIはこの分割が得意なので、公開後に「この記事を3つの形に分けて」と頼む運用にすると、制作の回転が上がります。
手順5:計測の項目を公開前に決める
コースの終盤に計測と分析のレッスンがあります。公開してから何を見るかを決めるのでは遅いので、公開前に3つの数字を決めます。読まれた数、次に進んだ数、問い合わせにつながった数です。3つで足ります。下書きの型は プロンプト集 の例文を土台にすると、書き出しで迷いません。
FAQ
Q. コースを受講しないと枠組みは作れませんか?
A. 作れます。コースは無料で公開されているので、並び順だけを参考にすることもできます。レッスン構成は14本、動画54本、確認テスト11本、所要8時間23分と案内されています。
Q. 1人しかいないチームでも枠組みは要りますか?
A. 要ります。1人の場合、枠組みは引き継ぎのためではなく、自分が休んだときのためになります。工程と題材の置き場所だけでも決めておくと、再開が早くなります。
出典
出典:HubSpot Academy「Content Marketing Certification Course: Grow Better with Content」(無料認定コース、2026年10月24日参照)
あわせて使いたいツール
本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。
関連ガイド
同じ時期に公開した実務ガイドと、用語の定義ページです。手順の前提が分からない場合は、用語ページから確認してください。コピーして使える依頼文が欲しいときは、プロンプト集も参照してください。
- 帳票の読み取りを設計する:OCRの限界から段取りを決める
- 作業手順書をAIで下書きする:目的・範囲・担当を先に埋める5手順
- LLM(大規模言語モデル)(用語辞典)
- はじめての LLM 活用(学習ルート)
- ガイド一覧(実務手順をまとめて読む)
- AIツール一覧(道具から探す)
- 比較記事一覧(料金と機能で比べる)
- レビュー一覧(使った記録を読む)
編集部の見解
制作が止まる職場を見ていると、書く時間が足りないのではなく、書く前の段取りが毎回やり直しになっていることが多いです。工程と題材の置き場所を決めるだけで、書く時間は案外戻ってきます。AIに任せる範囲も、この段階で自然に決まります。
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