温度(Temperature)|AI 用語辞典
用語辞典 / プロンプト・活用

温度(Temperature)Temperature — 読み:おんど

温度(Temperature)は、AI が次の言葉を選ぶときの「ばらつきの大きさ」を決める設定値です。低くすると同じ入力に同じ答えが返りやすくなり、高くすると表現の幅が広がります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

分類:プロンプト・活用タイプ:実務型(プロンプト 3 本)更新:2026年10月13日出典付き:はい
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導入Introduction

温度(Temperature)は、AI が次の言葉を選ぶときの「ばらつきの大きさ」を決める設定値です。低くすると同じ入力に同じ答えが返りやすくなり、高くすると表現の幅が広がります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

このページの使い方:定義と仕組みで概念を掴み、プロンプト集で実務に落とし込み、FAQ で細部を確認できます。関連用語のリンクで、必要な範囲だけをたどって学べます。
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用語の定義Definition

温度(Temperature)は、AI が次の言葉を選ぶときの「ばらつきの大きさ」を決める設定値です。低くすると同じ入力に同じ答えが返りやすくなり、高くすると表現の幅が広がります。このページでは、定義・仕組み・出典・使い分け・プロンプト例・FAQ をまとめて解説します。

  • 次の言葉を選ぶ「くじの偏らせ具合」を決める数値
  • 低い=安定、高い=多様。用途によって使い分ける
  • 値を同じにしても、完全に同じ出力になるとは限らない

出典:my-best.ai 用語辞典「温度(Temperature)」(https://my-best.ai/ai-dictionary/temperature/)

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仕組み・原理How it works

① 温度が効く場所

AI は次の言葉を選ぶとき、候補になる語それぞれに確率を割り当てます。温度は、この確率の配分をどれだけ平らにするかを調整する値です。文章全体をまとめて作っているのではなく、一語ずつ選ぶ場面で効いている、という点を押さえておくと挙動が理解しやすくなります。

② 低い値のときの挙動

温度を低くすると、確率の高い候補に強く集中します。同じ入力に対してほぼ同じ出力が返りやすくなるため、事実の抜き出し、分類、決まった表への転記のように、答えが1つに定まる作業に向きます。再現性を重視する場面では、まず低い値から試すのが安全です。

③ 高い値のときの挙動

温度を高くすると、確率の低い候補も選ばれやすくなります。言い回しの幅が広がり、案を複数出させるような作業では有効です。一方で、事実と異なる内容が混ざる割合も増えます。数字や固有名詞を扱うときは、高い値のまま使わず、出力が正しいかを人が確認する工程を入れる必要があります。

④ 設定できる場所は道具によって違う

チャット画面からスライダーで調整できるサービスもあれば、API のパラメータとして数値を渡すサービスもあります。公開されている仕様や画面の表記を確認し、変更した値と結果をセットで記録しておくと、再現したいときに同じ条件を組み立てやすくなります。LLM の一般的な性質として、同じ入力でも毎回わずかに異なる出力になる点は、温度を下げても完全にはなくなりません。

1入力を読み取る直前までの文章から次に来る語の候補を絞る2確率を割り当てる候補ごとに「次に来るらしさ」を数値にする3温度でならす低いと尖り、高いとなだらかになる4一語を選ぶならした確率にしたがって候補を1つ選ぶ5出力を返す選んだ語を末尾に足し、次の一語へ進む
温度は「次の一語を選ぶ確率の配り方」を変える
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原始出處Origin

温度という考え方自体は、統計力学で使われてきた概念を確率分布の調整に応用したものです。文章生成に使われるようになってからは、同じモデルでも用途に合わせて出力の性格を変えるつまみとして、生成のパラメータのひとつに位置づけられています。公開されている API の仕様や、主要なライブラリのテキスト生成設定で、扱い方が継続的に整理されています。

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応用シーンUse cases

定型の抜き出しに使う

低い値にして、同じ入力から同じ項目を取り出します

案を複数出させる

高い値にして、切り口の違う案を並べさせます

出力のばらつきを確認する

値を変えて結果を比べ、安定しているかを確かめます

再現用の条件を記録する

値と結果をセットで残し、同じ条件を再現できるようにします

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メリット・デメリットPros & Cons

メリット

  • 同じ設定を保てば、出力の傾向をそろえやすい
  • 用途に応じて安定と多様を切り替えられる
  • 設定を変えたときの違いを比較しやすい

デメリット・注意点

  • 値を同じにしても、完全に同じ出力にはならない
  • 高い値では事実と異なる内容が混ざりやすくなる
  • 道具によって呼び名や調整できる範囲が異なる
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よくある誤解Misconceptions

温度を0にすれば毎回まったく同じ答えになる
同じになる確率は高まりますが、保証はされません。推論の実装や計算の順序など、温度以外の要因も結果に影響します。
温度が高いほど賢い答えが出る
温度は候補の選び方を変えるだけで、知識を増やす設定ではありません。事実を扱う作業では、高い値は誤りの増加につながります。
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関連用語Related terms

用語同士は相互リンクされています。未掲載の用語は用語一覧の該当項目へリンクします。

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プロンプト集Prompt collection

実務でそのまま使えるプロンプト例です。コピーして〔 〕内を置き換えてください。同じカードはプロンプト集にも掲載されています。

温度(Temperature)

温度の違いを確かめる

安定と多様の差を体感する

同じ依頼を、条件を変えて2通り試したいです。
まず「毎回ほぼ同じ答えが返る」ことを優先する場合の設定方針を、
次に「案の切り口を広げたい」場合の設定方針を、それぞれ3行で説明してください。
それぞれに向く作業例も1つずつ挙げてください。
温度(Temperature)

安定した出力が必要な場面を整理する

用途ごとの方針を決める

次の3つの作業について、出力の安定と多様のどちらを優先すべきかを判断し、
表(作業/優先する性質/理由/確認方法)にまとめてください。
作業:社内文書からの項目抽出/新商品のキャッチコピー案出し/問い合わせの分類
理由は、誤ったときに何が起きるかの観点で書いてください。
温度(Temperature)

案を広げてから絞る

多様な案を出して比較する

次のテーマについて、切り口の異なる案を8つ出してください。
似た案はまとめず、あえて方向性を散らしてください。
そのうえで、実現しやすさと効果の2軸で上位3つを選び、選んだ理由を1行ずつ添えてください。

テーマ:(ここに書く)
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FAQ(よくある質問)FAQ

温度と「ランダム性」は同じものですか?
近い意味で使われますが、正確には候補を選ぶ確率の配り方を調整する値です。値を上げると選択の幅が広がるため、結果としてランダムに見えます。温度以外の設定でも選び方は変わるため、ひとつの値だけで挙動が決まるわけではありません。
どの値を設定すればよいですか?
一律の正解はありません。まずは既定の値のまま試し、出力が安定しないなら下げる、案が似たりないなら上げる、という順で調整します。業務で使う場合は、決めた値と結果を記録し、担当者が変わっても同じ条件を使えるようにします。
温度を下げれば誤りはなくなりますか?
誤りの割合は下がりますが、なくなるとまでは言えません。事実に関わる内容は、温度の設定とは別に、出典の確認や人が読む工程を組み合わせて確かめる必要があります。
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出典・参考文献References

定義・出典の記述は一次資料に基づきます。リンク先の内容は公開時点のものです。

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まとめSummary

温度は、次の一語を選ぶ確率の配り方を調整する設定です。低くすれば安定し、高くすれば多様になりますが、どちらが優れているというものではなく、作業の性質で選びます。値を変えたときは結果とセットで記録し、確認の工程を組み合わせて使うのが実務的です。

  • 答えが1つに定まる作業は低い値から試す
  • 案出しのように幅が欲しい作業だけ高い値を使う
  • 設定値と結果を記録し、確認の工程を必ず入れる

次はチュートリアルで手を動かす

設定を変えて出力の違いを確かめる — 所要 15〜30 分程度の実践形式です。

チュートリアルを開く →

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