Chatfuel AIは、2015年に創業したチャットボット構築サービスの現在名です。公式トップの見出しは「The AI agent that turns every chat into a sale」に変わり、WhatsApp、Instagram、Facebook、TikTok、自社サイトの5つの窓口を1つの管理画面で扱う製品になっています。料金は月額プランにAIクレジットが付く二層制で、Businessの最小構成は年払いで月18ドル(年216ドル)、月払いなら20ドルです。以下は2026年10月28日に公式サイトと公式ブログで確認できた公開情報の整理で、実際の操作、配信の到達、会話の品質は未検証です。
先に押さえる六つ
- 元はMessenger向けのボット作成ツール。2015年創業で、いまはWhatsAppを軸にしたAIエージェント製品に衣替えしている
- 料金は「プラン+クレジット」の二層。Businessは年払いで月18ドル、含まれる範囲を超えるとAIの返信が止まる
- 無料プランはない。7日間の試用に15ドル分のクレジットが付く
- 公式はMetaの認定パートナーで、WhatsApp Business Solution Providerでもある。番号の接続は公式説明で約15分
- 会話1件あたりの単価まで公開されている。返信1通0.0093ドル、写真の読み取り0.0041ドル(公式の試算条件)
- 会話の質と運用の重さは未検証。判断材料は料金と接続条件に絞った
Chatfuel AIとは。Messengerのボット作成ツールから何が変わったか
Chatfuel AIは、2015年に創業したチャットボット構築サービスの現在名です。会社案内には、メッセージングアプリが世界で最も多くダウンロードされ、FacebookがMessaging APIを公開した時期に、会話型の物販を広げる道具として作ったと書かれています。創業チームは米国のアクセラレーターY Combinatorの支援を受けた、とも記されています。当時はボタンを並べて分岐を組む、シナリオ型のボット作成ツールでした。
いまの公式トップは「会話を売上に変えるAIエージェント」という言い方に変わっています。対応する窓口はWhatsApp、Instagram、Facebook、TikTok、自社サイトのチャットウィジェット。中心はWhatsAppで、公式はMetaの認定パートナーであり、WhatsApp Business Solution Providerとして番号の接続を代行すると表示しています。ここは評価ではなく条件の話です。非公式な自動化は番号の停止リスクを伴います。公式APIを使う形なら、その種のリスクは避けられる、というのが提供元の説明です。
会社の大きさを示す数字は三つあり、母集団がそれぞれ違います。トップページは「15万社以上が利用中」、会社案内は「2015年以降に700万社」、同じ会社案内に「月10億通以上を処理」とあります。累計と現在、社数と送信量は別のものさしです。「15万社」と「700万社」を同じ意味で引用すると、実態を取り違えます。
| 項目 | 内容(2026年10月28日確認) |
|---|---|
| 提供元 | Chatfuel。2015年創業、公式会社案内にY Combinator参加の記載 |
| 主な窓口 | WhatsApp、Instagram、Facebook(Messenger)、TikTok、自社サイトのウィジェット |
| 構築方法 | ノーコードの管理画面。AIのCoworkerとの対話で初期設定を進める |
| Metaとの関係 | 公式Metaパートナー、WhatsApp Business Solution Provider(公式表示) |
| 利用社数 | トップは15万社以上、会社案内は2015年以降の累計700万社 |
| 無料プラン | なし。7日間の試用に15ドル分のクレジットが付く |
| 実機検証 | 未実施。配信結果と会話の品質は未検証 |
ノーコードで足りる案件、足りない案件
足りる範囲は広いほうです。WhatsApp向けのテンプレートが50種類以上あり、美容、不動産、教育、クリニック、EC、フィットネスといった業種別に雛形が用意されています。料金表と営業時間を入れ、よくある質問を十数個そろえる程度なら、画面の中だけで仕上がります。制作会社に頼む必要がない案件は、この形でかなり拾えます。
足りないのは、社内の業務システムと会話を往復させる案件です。在庫の空きを見てから予約枠を出す、与信の結果で案内を変える、といった分岐は、管理画面の設定だけでは届きません。公式はSDKとAPIを公開しており、ソースはMITライセンスで、自社のドメインに置いて白ラベルで出せる構成になっています。ここまで来ると、ノーコードではなく開発の案件です。「設定で終わるか、コードを書くか」が最初の分かれ目になります。
Chatfuel AIの料金。プランとクレジットの二層をどう読むか
料金は月額プランとAIクレジットの二層です。プランは1社で使うBusinessと、複数の顧客を預かるAgencyに分かれ、どのプランでも全チャネルと全機能が付くと公式ブログが説明しています。席ごとの課金もチャネルごとの追加料金もありません。動くのはクレジットの残高だけで、ここが実質の変動費になります。年払いにすると1割安く、下の表は年払いの月あたり換算です。
| プラン | 年払いの月あたり | 含まれるクレジット | ボット数 | 向く規模 |
|---|---|---|---|---|
| Business S | 18ドル(年216ドル) | 月20ドル分 | 1 | 1店舗、1ブランドの最小構成 |
| Business M | 40.50ドル | 月50ドル分 | 1 | 広告を回し始めた小規模事業者 |
| Business L | 81ドル | 月100ドル分 | 1 | 問い合わせが常時来る店舗 |
| Business XL | 153ドル | 月200ドル分 | 1 | 予約と販売を同時に回す事業者 |
| Business XXL | 366.67ドル | 月500ドル分 | 1 | 会話量の多いECや教室 |
| Agency S | 90ドル(年1,080ドル) | 月100ドル分 | 3 | 3社まで預かる制作会社 |
| Agency M | 202.50ドル | 月250ドル分 | 上限なし | 顧客数が増えてきた代理店 |
| Agency L | 396ドル | 月500ドル分 | 上限なし | 10社以上をまとめて運用する代理店 |
クレジットは毎月の更新で、余りは翌月に繰り越されません。残高が0になるとAIの返信が止まり、有人のチャットは動き続けるという挙動が公式ブログに書かれています。上限が読める代わりに、月の後半で失速する可能性を受け入れる設計です。「使い切ったら黙る」前提で、繁忙期の残高を多めに見ておくのが実務的な構えになります。
月払いの例も公開されています。Businessの最小構成は月20ドル、Agency Sは月100ドルから。年払いならBusiness Sが月18ドル、Agency Sが月90ドルです。M以上の月払い額は、取得した表示では年払いの換算だけだったため、公式サイトの料金表で月払いに切り替えて確認してください。同じ画面で年払いと月払いを切り替える作りなので、切り替えを忘れたまま読むと1割ずれた数字で検討することになります。
表示は地域・支払い周期・為替で変わるため、契約前に公式サイトの料金表を確認してください。年払いは一括の前払いで、月あたりの額は比較のための換算値です。税の扱いも地域で変わります。
クレジットが何に消えるか。単価の内訳
公式の試算ツールは1通あたりの単価まで出しています。推奨品質・中程度の知識量で、AIの返信1通が0.0093ドル。写真の読み取りが0.0041ドル、音声メッセージの文字起こしが0.0030ドルです。配信メッセージはMetaの料金に1割を上乗せした額で、ブラジル向けの例は1通0.069ドル。Metaへのリードイベントは1件0.02ドルです。
| 項目 | 単価(公式の試算条件) | 読み方 |
|---|---|---|
| AIの返信1通 | 0.0093ドル | 推奨品質・中程度の知識量。ここが基準になる |
| 写真の読み取り1枚 | 0.0041ドル | 返信1通より安い。商品写真の質問に向く |
| 音声の文字起こし1件 | 0.0030ドル | 音声対応は追加料金ではなく従量 |
| 配信メッセージ1通 | 0.069ドル(ブラジル例) | Metaの料金に1割を上乗せ |
| リードイベント1件 | 0.020ドル | 広告の最適化に使う場合のみ |
| 初期設定(Coworker) | 10ドル(1ボット、初月のみ) | 自分で組むなら不要 |
ここから読めるのは、写真と音声が安いということです。返信1通の半分以下の費用で写真1枚を読ませられます。重いのは配信側で、ブラジル向けの1通0.069ドルは返信7通分に相当します。この種のツールの費用は、会話の数より「自分から送る数」で決まるという見方が要ります。AIの利用量だけを見て見積もると、配信を始めた月に想定を超えます。
2026年10月1日から、WhatsAppのメッセージ料金をクレジットから引く運用に変わったと公式が案内しています。以前の請求の見え方を知っていると、同じ使い方なのに残高の減りが速くなったように見えます。仕様変更ではなく会計の寄せ方の変更ですが、現場では同じ混乱を招きます。
何ができるか。5つの窓口を1本の導線にまとめる仕組み
機能を並べると数が多いので、窓口ごとに何が起きるかで整理します。Instagramなら、投稿やリールのコメントに指定の言葉が付いた時点でDMを返し、リンクや資料を渡します。WhatsAppなら、広告のクリックから来た相手に質問を投げて見込みを選り分け、商談や予約の枠を押さえます。TikTokと自社サイトも同じ仕組みで動き、予約はカレンダーに入ります。
| 窓口 | 主な動き(公式の説明) | 向く使い方 |
|---|---|---|
| コメントやストーリーの返信を検知し、DMでリンクや資料を返す | リールからの流入を名簿にする | |
| 広告経由の質問に答え、見込みを選別し、予約まで通す | 予約商材、教室、クリニック | |
| 投稿のコメント返信とMessengerの一次対応 | 地域店舗の問い合わせ | |
| TikTok | コメントからDMへ移す | 短期で認知が跳ねる商材 |
| 自社サイト | ページ内ウィジェットで質問対応と資料請求 | 比較検討の長いBtoB |
会話の途中で人に渡す設計も用意されています。AIが扱えない話題や「人と話したい」という依頼が出た時点で担当に切り替わり、それまでの履歴がそのまま引き継がれる、という説明です。切り替えの条件を自分で決められるかどうかが、現場の使い勝手を分けます。ここを曖昧にしたまま公開すると、AIが抱え込んで、顧客が離れる事故が起きます。
2026年10月時点で、Claudeのコネクタ一覧にChatfuelが加わったと公式が告知しています。ClaudeからChatfuelのエージェントを動かせる、という案内です。設定や改善の指示を対話で出せるなら、画面の場所を覚える手間は減ります。ただし連携の実際の挙動は未検証なので、ここは可能性として読んでください。
AIのCoworkerは何をしてくれるのか
初期設定を対話で進める相手としてCoworkerという仕組みがあります。公式は、Coworkerと会話しながらボットを立ち上げる形を案内し、その設定に1ボットあたり10ドル(初月のみ)がかかるとしています。テンプレートは50種類以上そろっており、業種別に選べます。画面を開いて最初にやることが「設定」ではなく「会話」になっているのは、この種の道具では珍しい作りです。
期待しすぎると外します。テンプレートは出発点で、自社の料金表、休業日、返品の条件を入れないと、それらしいが違う答えが返ります。作業の大半は文章の整備だと考えたほうが実際に近い。仕上がりの精度は未検証なので、判断は試用の7日間に置くのが妥当です。Notion AIのような場所に質問と正解の一覧を先に作っておくと、この整備は速く進みます。
評価できる点(公開情報からの判断)
- 料金の内訳が細かい。返信1通、写真1枚、音声1件、配信1通まで単価が出ている
- WhatsAppの接続を提供元が代行する。公式APIの提供元なので、番号の審査を自分で回さなくてよい
- 窓口が5つ揃う。Instagram、WhatsApp、Facebook、TikTok、自社サイトを同じ画面で扱える
- 席課金もチャネル課金もない。担当者が増えても固定費が変わらない
- SDKのソースがMITライセンスで公開されている。自社製品として出す道が残る
- 試用が7日間あり、15ドル分のクレジットが付く。小さく試してから決められる
最も評価したいのは、単価の開示です。返信1通が0.0093ドル、写真1枚が0.0041ドルと、行動の単位まで数字が出ています。この種のサービスは「問い合わせください」で終わりがちなので、自分で試算できること自体が判断材料になります。費用を自分で計算できる製品は、社内の稟議が通ると考えます。
二つ目は、WhatsAppの入口の太さです。Metaの認定パートナーかつBusiness Solution Providerとして、番号の接続と審査を代行します。公式の説明では接続は約15分、ビジネス認証は2〜3時間で、認証前でも1日250人まで送れるとされています。この手続きを自分で進めるのは、思ったより時間を取られます。代行してもらえる範囲が明確なのは、制作の見積もりを立てる側にとって助かる点です。
三つ目は、窓口の横並びです。InstagramのコメントからDM、WhatsAppの広告対応、サイトのウィジェットまで、同じ管理画面で会話が見えます。窓口ごとに道具を分けると、同じ顧客が二重に登録され、対応の履歴も分断されます。ここを一本化できることの価値は、機能の数より大きい場面があります。ZapierやMakeで外部につなぐ前提でも、会話の記録が1か所にあるほうが組みやすいはずです。
気になった点・条件付きの評価
- 無料プランがない。7日の試用を過ぎると、契約しない限り止まる
- クレジットが尽きるとAIが黙る。有人対応は残るが、夜間に止まると意味が薄い
- 配信単価がMetaの料金に連動する。現地通貨と為替で請求が動く
- 会話の質を比べた公開データがない。公式の事例は提供元が選んだ数字
- 年払いが既定の表示で、月払いの額は切り替えないと見えない
正直に言えば、一番気になるのは試用の短さです。7日で15ドル分のクレジットということは、会話の設計と配信の検証を同時に済ませることになります。テンプレートから始めて、質問を十数個入れ、実際の広告から流入を受ける。ここまでを1週間で回すのは、担当が専任でないと現実的ではありません。試用は「触る期間」ではなく「間に合わせる期間」になると覚悟したほうがいい。
二つ目は、残高が尽きたときの挙動です。AIの返信が止まっても有人のチャットは動くので、完全に沈黙するわけではありません。ただ、夜間や休日に問い合わせが来る商材では、止まる時間帯がそのまま機会損失になります。クレジットの警告を誰が見るのか、追加の権限を誰が持つのかを決めておかないと、気づいたときには翌月になっています。
三つ目は、評価の土台が提供元の数字しかないことです。公式には利用社の事例が並び、コスト削減や予約数の増加が示されています。ただ、これは提供元が選んだ事例で、条件も公開されていません。第三者が同じ条件で再現した結果ではないため、この記事では参考の範囲にとどめます。比較の材料にするなら、自社の窓口で7日間だけ流して、返信率と予約数を数えるのが確実です。
向き不向きの見極め
向くのは、WhatsAppかInstagramに流入がすでにある事業者です。広告のクリック先が決まっていて、質問の内容も毎回似ている。この条件が揃うなら、テンプレートとクレジット制の組み合わせは素直に効きます。予約商材、教室、クリニック、地域の店舗は、まさにこの形です。
向かないのは、会話の前に社内の手続きが挟まる案件です。見積もりの承認、与信の判定、在庫の引き当て。これらを会話の中で完結させたいなら、SDKで組む前提になり、ノーコードの利点は消えます。もう一つ、問い合わせが月に数十件しかない事業者も、クレジットの最小構成が過剰になりがちです。会話の量が費用に変わる製品では、量の見積もりが先に必要になります。Intercomのような有人対応を軸にした道具のほうが、少ない件数では収まりがよい場合があります。
ManyChatやIntercomとの違いは?比較の分かれ目
比較で最初に断っておくべきは、会話の質を並べた比較はできないということです。同じ相手に同じ質問を投げていないため、優劣は書けません(未検証)。公開情報で並べられるのは、窓口の範囲、構築の主体、料金の形、有人対応の作りです。この四つに絞って整理します。
| 見方 | Chatfuel | ノーコードSaaS一般 | 自前開発 | 有人対応が中心の道具 |
|---|---|---|---|---|
| 窓口 | WhatsApp中心に5つ | Messenger系やWeb中心のものが多い | APIしだいで自由 | メール、チャット、電話 |
| 構築 | 管理画面+対話設定 | 管理画面 | コードとインフラ | 管理画面 |
| 料金 | 月額+クレジット | 月額+接触数や会話数 | 人件費とインフラ | 席単価が中心 |
| AIの位置 | 返信の主体 | 返信の補助 | 自由に設計 | 担当者の補助 |
| 向く組織 | 広告からの流入がある小規模事業者 | 窓口を1つに絞る組織 | 業務システムと直結させたい組織 | 人が受ける前提のサポート組織 |
料金の形は、Chatfuelのほうが読みやすい部類です。接触数で段が上がる方式ではなく、クレジットの残高が減る方式なので、何にいくら使ったかが請求の内訳で追えます。半面、会話が増えるほど費用も増える構造は同じです。ChatGPTやGeminiを別途契約して、下書きの作成や問い合わせの分類を外に出すと、クレジットの消費を抑えられる場合があります。
有人対応の作りは、思想が分かれます。ChatfuelはAIが一次対応を担い、人は例外に回る形。Intercomのような道具は、人が受けることを前提に、AIを補助に置く形です。どちらが正しいかは、問い合わせの種類で決まります。定型的な質問が8割を占めるなら前者、複雑な相談が中心なら後者です。
判断の分かれ目。制作会社に任せるか、自分で組むか
Agencyプランは、この判断に直接効きます。3社までなら月90ドル、10社以上をまとめるなら月396ドル以上。代理店が自社のブランドで出せるSDKも用意されており、請求を顧客に直接見せずに運用できます。制作を外に出す側から見ると、作業の単価ではなく、月々の固定費として比較できるのが利点です。
自分で組む場合は、設定の時間を誰が持つかが問題になります。管理画面は複雑ではありませんが、質問の設計と文章の整備には相応の時間がかかります。外注すると、その時間を金で買うことになります。Manusのように作業自体を任せる道具と組み合わせる道もありますが、顧客の言葉を拾う部分は、やはり自社の人間が読んだほうが精度が出ます。外注するのは設定作業で、質問の設計は手元に残すのが無難な線だと考えます。
契約前に確認したいこと。番号・費用・移行の順序
料金の前に確認したいのは、番号の扱いです。WhatsAppの番号は、どの事業ポートフォリオに属するかを決めておかないと、後で移せなくなります。公式の説明では、接続時にFacebookでログインし、既存のポートフォリオを選ぶか新しく作ります。このとき、ポートフォリオの管理者権限を持っている必要があります。他社の提供元につながったままの番号は、そのままでは使えません。
表示名の審査とビジネス認証も、最初の関門です。表示名はMetaが確認し、認証が下りるまでは1日250人までという制限がかかると公式が説明しています。開業直後で認証資料が揃っていない場合は、この待ち時間を公開日に織り込んでください。ここを飛ばして広告を出すと、初日に配信が止まります。
費用の見積もりは、三つに分けると読みやすくなります。プランの固定費、クレジットの消費、そしてMetaに払う配信料です。クレジットは配信料も含めて引かれるため、一つの残高だけを見ていると、どの費目が増えたのか分からなくなります。DeepSeekのような安価なモデルで下書きを作り、最終的な返信だけChatfuelに任せる、という分け方も、消費を抑える工夫の一つです。
導入の順序
進め方は四段です。窓口を一つに絞る、その窓口の過去の質問を50件ほど書き出す、テンプレートに当てはめて答えられない質問を洗う、試用の7日間でその穴を埋める。この順序なら、契約の前に不足が分かります。先に質問を集め、後から道具を選ぶのが、この種の導入で最も失敗が少ない進め方です。
移行の計画も同じくらい重い課題です。すでに別のツールで会話している場合、履歴の持ち出しができるかは移行先ではなく移行元の仕様で決まります。連絡先の形式、タグの付け方、担当者の割り当て。これらが揃っていないと、移した直後に同じ質問へ二重に答えることになります。Poeで作った回答の下書きを、そのままナレッジベースの素材に流用するのも、移行期の負担を減らす現実的な手です。
解約の条件も、契約の前に読んでください。クレジットは繰り越されないため、月末に解約すると残高は消えます。年払いの途中解約の扱いも、公式の規約で確認する必要があります。この点はどのSaaSでも同じですが、前払いの残高を持つ製品では特に効いてきます。
よくある質問
Q. Chatfuel AIの料金はいくらですか?
A. Businessの最小構成が年払いで月18ドル(年216ドル)、月払いで20ドルです。含まれるのは月20ドル分のAIクレジットで、返信や配信、Metaへのイベントはここから引かれます。Agencyは3社までなら年払いで月90ドル(年1,080ドル)、月払いで100ドルから。上位プランは年払いの換算額のみ一覧に載っているため、表示は地域・支払い周期・為替で変わることも含め、契約前に公式サイトの料金表を確認してください。
Q. 無料で使えますか?
A. 無料プランはありません。すべてのプランに7日間の試用があり、15ドル分のクレジットが付きます。試用中は全機能と全チャネルが使えると公式が説明しています。7日を過ぎると契約しない限り止まるため、試すなら質問の設計を先に済ませ、期間を設定と検証に使う順序が現実的です。
Q. WhatsAppの番号は自分で用意する必要がありますか?
A. 番号は必要ですが、接続の手続きはChatfuelが代行します。公式はMetaの認定パートナーでWhatsApp Business Solution Providerでもあり、接続は約15分、ビジネス認証は2〜3時間と説明しています。認証が下りるまでは1日250人までという制限があります。すでに他社の提供元につながっている番号は、そのままでは使えません。
Q. InstagramのコメントからDMを送れますか?
A. 送れます。投稿やリールのコメントに指定の言葉が付いた時点でDMを返し、リンクや資料を渡す動きが用意されています。公式はMetaの公式API経由だと説明しており、画面の自動操作ではない点が重要です。アカウントの制限リスクを避けたいなら、この違いは確認しておくべきところです。
Q. クレジットが足りなくなるとどうなりますか?
A. AIの返信が止まり、有人のチャットは動き続けます。残高は毎月の更新で、余りは翌月に繰り越されません。補充するか、上のプランに移すまでAIは黙ります。夜間に問い合わせが来る商材では、止まる時間帯がそのまま機会損失になるため、警告の受け取り手と追加の権限を持つ人を決めておいてください。
Q. 契約のときに一番つまずきやすいのはどこですか?
A. 番号の所属と、料金の切り替え表示です。WhatsAppの番号は事業ポートフォリオに属するため、管理者権限を持たないと接続で止まります。料金ページは年払いと月払いを切り替える作りで、切り替えを忘れると1割ずれた額で検討することになります。もう一つ、2026年10月1日から配信料がクレジットから引かれる運用に変わっています。同じ使い方でも残高の減り方が変わります。
まとめ
結論は「窓口が決まっているなら、クレジットの上限を先に決めて入る」です。Chatfuel AIは、WhatsAppとInstagramに流入がある事業者にとって、接続の手間を外部に預けられる数少ない選択肢です。一方で、会話の量がそのまま費用になるため、無料プランがないことと相まって、試す前に見積もりを立てる必要があります。実務的には、過去の質問を50件書き出し、答えられないものを数え、その数から月のクレジットを逆算する順序が確実です。この順序なら、7日の試用は「触る期間」ではなく「確かめる期間」になります。料金と番号の条件は地域で変わるので、契約の直前に公式サイトで確認してください。
主な参照元:Chatfuel公式トップページ(2026年10月28日確認)、料金ページおよび試算ツール(同日確認)、公式ブログ「How Much Does a Chatbot Cost? Build vs. Buy」(同日確認)、WhatsApp向けページのFAQ(同日確認)、会社案内の沿革(同日確認)、SDKの料金ページ(同日確認)。創業年とY Combinator、累計社数、月間の送信量は公式会社案内の記載に基づきます。実機検証は未実施。
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