CustomGPT.aiは、自社の文書やWebサイト、ヘルプデスクの記事を取り込んで、その内容を根拠に答えるチャットボットを作るSaaSです。運営は米国のCustomGPT.ai。公式トップの表現は「Easy to deploy governed AI assistants for the enterprise」で、統制の効いた業務用アシスタントの配備を前面に出しています。2026年10月27日に確認した料金ページと公式ドキュメントでは、Standardが月99ドル(年払いで月89ドル)、Premiumが月499ドル(年払いで月449ドル)、Enterpriseが個別見積もりという三段でした。常設の無料枠はなく、7日間のトライアルで試す形です。実機での操作は行っていないため、回答の精度と日本語の自然さは未検証です。ここからは公開情報をもとに、料金の階段と向き不向きを整理します。
契約前に押さえる5つ
- 常設の無料枠はない。すべての段階に7日間のトライアルが付く
- Standardは月99ドル、エージェント10・月1,000クエリ・席3人。一部署の窓口なら収まる範囲
- Premiumは月499ドル、月5,000クエリ・席5人。白標と自動同期、PII除去がここで解禁される
- Enterpriseは金額非公開。転送配置のエンジニアやRBAC、個別SSOが差分になる
- 判断の軸はクエリ数より「誰に読ませるか」。社外に見せるなら白標の有無で段階が決まる
CustomGPT.aiとは何か。自社データを根拠に答えるチャットボット
CustomGPT.aiは、自社の文書やWebサイト、ヘルプデスクの記事を取り込んで、その内容を根拠に答えるチャットボットを作るサービスです。回答には参照元が付き、どの資料から引いたのかを読む側がたどれる形で返ります。モデルを再学習させずに外部の資料を検索し、答えに混ぜて返す方式で、一般にRAGと呼ばれます。資料を差し替えれば回答も変わるので、更新の多い社内文書と相性のいい作りです。
設定はノーコードで、ブラウザ上で完結します。取り込める形式は1,400種以上とうたわれ、PDFやOffice文書に加えてYouTubeの動画や音声ファイルも対象になります。対応言語は90以上で、日本語の資料も同じ枠で扱えます。出来上がったものは、Webサイトへの埋め込み、チャットウィジェット、API、社内ネットワークと、置き場所を選べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウドSaaS(ノーコード、ブラウザで設定) |
| 取り込み対象 | Webサイト、ヘルプデスク、ナレッジベース、PDF、Office文書、YouTube・音声、1,400種以上の形式 |
| 対応言語 | 90以上(公式表示) |
| 配置先 | Webサイト埋め込み、チャットウィジェット、API、社内ネットワーク |
| セキュリティ表示 | SOC 2準拠、GDPR対応、顧客データを学習に使わない旨の記載 |
| 課金の考え方 | エージェント数・クエリ数・文書数・保管語数の枠で段階を分ける |
| 無料枠 | 常設なし。7日間のトライアルのみ |
| 実機検証 | 未実施(回答の精度と日本語の自然さは未検証) |
使う場面は三つに分かれます。社内の規程や手順を聞く窓口、顧客向けのサポート窓口、営業が提案の根拠を探す検索の代わりです。いずれも「それらしい答え」より「根拠を示せる答え」が要る場面で、ChatGPT をそのまま開いて聞く使い方とは要求が違います。汎用のチャットは便利ですが、社内文書のどこを読んだのかまでは示してくれません。
具体的な場面で考えると分かりやすいです。経理部の5人が、経費精算の規程を毎週のように確認しているとします。担当者は規程のPDFを開き、該当しそうな章を探し、古い版と新しい版のどちらを見ているかを気にする。この手間は、質問を一行入れて根拠付きの答えが返る形に置き換えられます。置き換わるのは回答そのものではなく、探す時間と、版の確認にかかる気疲れのほうです。この種の手間は数字にしにくいぶん、導入の効果として語られにくい。ただ、毎日発生する小さな探し物は、放っておくと一番大きな損失になります。
開発元と立ち位置
運営は米国のCustomGPT.aiです。公式トップにはSOC 2への準拠とGDPRへの対応が表示され、顧客データを学習に使わないと明記されています。導入事例として大学や法律事務所、製造業の名前が並びますが、これは公式が掲載する事例であり、効果の数値は条件が読めないため評価の根拠にしません。「#1」という表現も自己申告です。第三者の比較記事でRAG型の定番として名前が挙がることは多いものの、この記事では公開情報から読み取れる範囲にとどめます。判断材料としては、料金の公開度と、統制の機能が段階ごとに明示されていることの二つを取るのが堅実だと考えます。どちらも公式ページを読めば確かめられる情報で、伝聞に頼らずに比べられます。
CustomGPT.aiの料金プラン(2026年10月・公式表示)
確認した範囲では、料金は三段です。金額はすべてドル建ての月額で、年払いにすると1段あたりの月額が下がります。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Standard | 月99ドル(年払いで月89ドル) | エージェント10、月1,000クエリ、文書5,000件/エージェント、保管6,000万語、メンバー3人、RAG API |
| Premium | 月499ドル(年払いで月449ドル) | エージェント25、月5,000クエリ、文書20,000件/エージェント、保管3億語、メンバー5人、自動同期、白標 |
| Enterprise | 個別見積もり(非公開) | 上限を案件ごとに設計。専任エンジニア、RBAC、個別SSO、DPA、導入支援 |
年払いにすると、Standardで年間120ドル、Premiumで年間600ドル安くなるという節約額の表示がありました。月額の差に直すと10ドルと50ドルです。ここは為替の影響をそのまま受けます。日本から契約する場合、ドル建ての請求を円に換算するタイミングのレートで負担が変わるので、比べるときは同じ日のレートで揃えてください。表示は地域・支払い周期・為替で変わるため、契約前に公式サイトの料金表を確認してください。
課金の軸は四つあります。月のクエリ数、月間の文書処理数、保管できる語数、そして画像を根拠に出す回数です。どれも使い放題ではなく上限つきで、超えた場合の扱いは公式ページに明示が見当たりませんでした。上限に近づいたら上の段階に移る前提で設計されている、と読むのが素直です。
無料の常設枠はありません。すべての段階に7日間のトライアルが付き、その間に自分の資料で試す形になります。PoC向けのパッケージはEnterprise側の提供で、StandardとPremiumには含まれません。検証の予算をどこに置くかは、この構造を知ってから決めたほうがいいと考えます。7日という短期で何を確かめるかは、後ろの節で手順として書きます。
文書処理の上限は、見落としやすい数字です。Standardは月10,000件、Premiumは月40,000件の処理を想定していますが、これは保管できる文書数とは別の枠です。資料を入れ替えながら運用すると、保管数が少なくても処理の枠を先に使います。毎月まとめて資料を差し替える運用なら、この枠のほうが先に効いてきます。どちらの数字で止まるかは、運用の形で変わるというのが率直な読みです。
StandardとPremiumの分かれ目は「量」より「公開の統制」
二つの有料の段階を並べると、差は量と統制の両方にまたがります。表にすると、どこで線が引かれているかが見えます。
| 項目 | Standard | Premium |
|---|---|---|
| エージェント数 | 10 | 25 |
| 月のクエリ | 1,000 | 5,000 |
| 文書数(1エージェントあたり) | 5,000 | 20,000 |
| 月間の文書処理 | 10,000 | 40,000 |
| 保管できる語数 | 6,000万語 | 3億語 |
| メンバー | 3人 | 5人 |
| 分析の履歴 | 7日分 | 全期間 |
| ブランド表記の削除(白標) | 不可 | 可 |
| 自動同期・SharePoint・PII除去 | なし | あり |
実務に効くのは表の下の三段です。ブランド表記の削除、自動同期、PIIの除去。顧客に見せる窓口を作るなら、自社の名前で出せないならその段階でStandardは選べません。ここが料金の段差というより、用途の段差になっています。
自動同期は、元の資料が更新されたときに取り込み直す仕組みです。これが無いと、資料を差し替えるたびに手で入れ直す運用になります。月に数回なら手作業でも回りますが、毎週更新される規程や価格表を扱うなら、この差は作業量として返ってきます。PIIの除去は、個人情報を含む文書を扱う組織には効く機能です。問い合わせのログに氏名や連絡先が残る運用なら、早い段階で必要になります。
判断の分かれ目。Standardで足りる案件か
月1,000クエリは、30日で割ると1日33件ほどです。社内の問い合わせ窓口を一つ置く程度なら収まる範囲ですが、全社の検索窓として開放すると、その日のうちに使い切る可能性があります。席が3人までという制約も見落とせません。運用と改善を分けて担当するなら、3人では足りない場面が出ます。逆に、PoCで一つの部署の資料だけを入れて試すなら、Standardの枠は十分に広いと考えます。判断は「何人に読ませるか」と「どのくらいの頻度で資料が変わるか」の二つで決まります。
金額の妥当性は、公開情報だけでは評価しにくい部分です。同じRAG型でも、文書処理の数え方もクエリの定義も各社で違います。比べるなら、月のクエリ数と文書処理数、白標の可否を同じ表に並べてからのほうがいいと考えます。単価だけを並べても、条件が揃わないまま結論を急ぐことになります。
Enterpriseの中身は金額と一緒に見積もりの中に入ります。公式に並ぶのは、案件ごとに上限を設計する、専任のエンジニアが付く、RBACと個別SSOに対応する、といった項目です。つまり上の段階は「枠を増やす」ではなく「要件に合わせて作り込む」性格が強くなります。ここに進む判断は、料金の比較というより、社内の統制要件を満たせるかの確認になります。見積もりを依頼する前に、必要な統制を箇条書きにして渡すと話が早いと考えます。
作れるチャットボットの質は、素材の整え方で決まる
取り込みの設計は、料金より結果に効きます。公式は1,400種以上の形式と90以上の言語をうたっていますが、形式が多いことと、答えが正確であることは別の話です。読み取れることと、正しく引けることの間に溝があります。
効くのは単位の揃え方です。見出しの階層が整った文書は、検索の当たりが安定します。逆に、体裁の崩れた表や、1ファイルに何十ページも詰め込んだ規程は、根拠の切り出しが粗くなります。メタデータを付けて絞り込めるようにしておくと、同じ質問でも返る根拠が変わります。この作業は地味ですが、あとからプロンプトを工夫しても埋められない差になります。
社内文書を飲ませるときの手順
- 対象を一つの業務に絞る(例:経理の経費精算)
- その業務の資料を10本ほど選び、見出しと章番号を整える
- 質問を20本作り、期待する答えと根拠の箇所を紙に書き出す
- 取り込んで同じ20本を投げ、外した質問を記録する
- 外した原因を、資料の不足・分割の粗さ・権限の三つに分けて直す
この順序の意味は、精度を上げる作業を「資料の直し」に限定できることです。言い回しを変えて誤魔化すと、別の質問で同じ穴が開きます。資料側を直すほうが、後で効いてきます。20本という本数は、多すぎると続かないので、まずは一片の業務で試すのが現実的です。
更新の運用も先に決めておきます。自動同期はPremium以上なので、Standardで運用するなら、更新の担当と頻度を人の側で決める必要があります。Notion AI のような置き場所を正と決め、そこから取り込む形にすると、更新の入口が一つにまとまります。資料の要約や言い換えは Claude に任せ、人が最終確認をする分担が組みやすいと考えます。連携の入口を自動化するなら Zapier を挟む形もありますが、同期そのものが上位の段階の機能である点は変わりません。
音声や動画を資料にする場合も、同じ考え方が当てはまります。会議の録画をそのまま入れるより、議題ごとに区切って文字にしたほうが、根拠として引きやすくなります。公式が音声やYouTubeを対象に挙げているのは便利な反面、区切りの設計を省くと検索の当たりが散らばります。形式が増えるほど、前処理の設計が結果を分けると考えます。
権限の話は残ります。文書ごとに見せる相手を変える仕組みは、公式の比較表ではEnterprise側のRBACとして扱われています。部署ごとに見せたくない資料があるなら、StandardとPremiumでは要件を満たせない可能性が高いです。ここは契約前に、資料の棚卸しとセットで確認すべき部分になります。後から権限を足せない設計だと、作り直しの費用のほうが高くつきます。
メタデータの設計も、後戻りしにくい部分です。文書に部署名や改訂日を付けておくと、質問の絞り込みが効きます。逆に、ファイル名だけで運用を始めると、似た名前の資料が混ざって、古い版が根拠になる事故が起きます。取り込みの前に、どの項目で絞るかを三つほど決めておく。この作業だけで、同じ料金のまま結果が変わると考えます。
評価できる点(公開情報からの判断)
- 回答に根拠が付く設計。社内文書のどこを読んだかを示せるのは、業務利用の前提になる
- 取り込める形式が広い。PDFやOffice文書に加えて、YouTubeの動画や音声も対象になる
- 配置の選択肢が多い。埋め込み、ウィジェット、API、社内ネットワークから選べる
- 白標に対応する。顧客向けの窓口を自社ブランドで出せる(Premium以上)
- 対応言語が90以上。日本語の資料を別扱いせず、同じ枠で入れられる
- 料金が公開されている。Enterprise以外は金額と枠が表に出ており、比較の起点を作れる
最も評価できるのは、料金の階段が機能の差と対応していることです。安い段階でできないことが、上の段階で何になるのかが比較表で読めます。「お問い合わせください」だけの会社が多いなかで、StandardとPremiumの金額と枠が明示されているのは、検討の初動を助けます。見積もりを取る前に、社内で予算の当たりを付けられるのは大きいと考えます。
二つ目は、根拠の扱いです。回答に参照元を付ける設計は、社内の規程を聞く用途では必須に近いと考えます。答えが違っていたときに、資料が古いのか、取り込みが粗いのか、切り分けられます。この切り分けができるかどうかで、運用の改善速度が変わります。精度を上げる仕事は、誤りを分類できることから始まるからです。
三つ目は、置き場所の自由度です。同じ知識を、社外の窓口ではウィジェットとして、社内では別の入口として出せます。部署ごとに別のエージェントを立てる使い方も、Standardの10体という枠の中で試せます。小さく試してから広げる順序に向いた作りだと考えます。もっとも、この広げ方が実際にどれだけ楽かは、触ってみないと分からない部分です。ここは未検証として残します。
気になった点と、向き不向きの見極め
- 常設の無料枠がない。試せるのは7日間だけで、社内の合意形成には短い
- Standardは席が3人まで。運用と改善を分けると人が足りない
- 月1,000クエリは全社の窓口には薄い。30日で割ると1日33件ほどになる
- 白標と自動同期がPremiumに寄る。月99ドルから499ドルへの段差が大きい
- 回答の精度と日本語の自然さは未検証。公開情報からは判断できない
気になるのは段差の大きさです。顧客向けに出す、自動で同期する、個人情報を除く。この三つは実務ではセットで必要になることが多く、そのたびに499ドルの段階へ移る形になります。逆に言えば、社内利用で白標が要らないなら、Standardのままでも運用は成り立ちます。どちらの用途が主かで、妥当な支出は変わります。
データの保管場所についても、契約前に確認が要ります。公式にはSOC 2とGDPRへの対応が表示されていますが、保管する国や地域の指定については、料金ページとトップの記載だけでは読み切れませんでした。社内規則で保管場所が決まっている組織は、ここを最初に質問したほうが早いです。この点は未確認として、記事では断定を避けます。
向き不向きの見極め
向くのは、社外に見せる窓口を自社ブランドで作りたい組織、資料の更新が頻繁で自動同期が要る組織、回答の根拠を監査に使いたい組織です。向かないのは、月末だけ使いたい個人、無料で済ませたい小規模チーム、文書ごとの権限分離を下の段階で求める組織になります。後者に当たるなら、汎用のチャットで足りる範囲を先に確かめたほうが費用は抑えられます。道具の前に、読む人と更新の頻度を書き出してみるのが早道だと考えます。
もう一つ、運用の前提として書いておきたいのは、答えたくない質問への備えです。資料に書かれていないことを聞かれたときに、それらしく埋めるのか、分からないと返すのかで、現場の信頼は大きく変わります。公式は根拠に基づく回答を掲げていますが、実際の振る舞いは資料の作り方にも左右されます。この点は未検証なので、トライアルでは「答えられない質問」を混ぜて試すのが有効だと考えます。
ChatGPTのGPTsやChatbaseとの違いは?使い分けの判断
比較で名前が挙がるのは、ChatGPTのGPTs、Chatbase、Intercom のようなサポート基盤、そして Poe のように複数のモデルを試せる場所です。動作の比較は実機で確かめていないため、ここでは構造の違いだけを整理します。
| 項目 | CustomGPT.ai | GPTs(一般論) | サポート基盤(一般論) |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | 社内外のナレッジ窓口 | 個人・小チームの試作 | 問い合わせ対応の運用 |
| 根拠の提示 | 参照元を付けて返す | 会話の文脈に依存 | 製品ごとに設計が違う |
| 公開の統制 | 白標・権限・SSOを段階で用意 | アカウント単位が中心 | 有人対応との連携が中心 |
| 料金 | 月99ドルから | 上位プランに含む形が多い | 席数や対応件数で決まる |
使い分けの軸は、誰が読むかです。自分と同僚だけなら、GPTsや Gemini の手元の機能で足りる場面が多い。顧客や取引先が読むなら、ブランドを消せること、誤答のときに根拠を出せること、入ってきた質問を記録できることが要件になります。この三つは、汎用のチャットを多少使い込んでも揃いません。
運用の側から見ると、Manus のような実行型のエージェントとは役割が違います。あちらは作業を進める道具で、こちらは決まった知識から答える道具です。社内の問い合わせを減らしたいのか、作業そのものを減らしたいのかで、選ぶ道具は変わります。連携の入口を作るなら Make を挟む形が組みやすく、問い合わせ対応の運用ごと整えるなら Intercom のような基盤と並べて比べることになります。
判断の分かれ目。GPTsで済むのか、専用のサービスに移るのか
分かれ目は三つあります。読む人が社外か。資料が毎週変わるか。誤答のときに根拠を出せる必要があるか。一つでも当てはまるなら、専用のサービスを検討する理由が出ます。三つとも当てはまらないなら、汎用のチャットで始めて、足りない部分だけを足す順序のほうが無駄が少ないと考えます。逆に、三つとも当てはまるのに汎用で済ませると、後から作り直す費用のほうが高くつきます。
料金を比べるときは、クエリの数え方と文書処理の上限を同じ土俵に置いてください。月1,000クエリという数字は、1問1答なら分かりやすいですが、長い会話を何度も往復させると数え方が変わります。この定義は各社で違うので、見積もりの前に質問したほうがいい部分です。数字の大小より、自分の使い方でどう数えられるかのほうが結論を左右します。
乗り換えの費用についても触れておきます。取り込んだ資料と質問の設計は、どのサービスに移っても作り直しになります。だからこそ、最初の段階で資料の整え方と質問の作り方を決めておくことが、結果として乗り換えの負担も軽くします。特定のサービスに詳しい作りは、移る気になったときの重りになります。この非対称は、料金表のどこにも書かれていない部分です。質問の一覧をスプレッドシートに残しておけば、次のサービスでも同じ物差しで比べられます。評価の基準を先に決めておくことが、道具の乗り換えを軽くする一番の備えになります。
よくある質問
Q. CustomGPT.aiの料金はいくらですか?
A. 2026年10月27日に確認した公式表示では、Standardが月99ドル(年払いで月89ドル)、Premiumが月499ドル(年払いで月449ドル)、Enterpriseが個別見積もりです。年払いではStandardが年間120ドル、Premiumが年間600ドル安くなるという表示がありました。常設の無料枠はなく、7日間のトライアルが付きます。表示は地域・支払い周期・為替で変わるため、契約前に公式サイトの料金表を確認してください。
Q. 無料で使えますか?
A. 無料の常設プランはありません。すべての段階に7日間のトライアルが用意されています。7日は短いので、試す前に「どの資料を入れるか」「どんな質問を投げるか」を決めておく必要があります。資料を整えるだけで初日が終わることもあるため、質問を20本ほど用意してから申し込む順序が現実的だと考えます。料金の段階を決める前に、まず資料が何本あって、誰が更新しているかを書き出すと、7日の使い道が決まります。
Q. ChatGPTのGPTsとの違いは何ですか?
A. 公開の統制と根拠の提示が主な違いです。GPTsは個人や小チームの試作に向きますが、CustomGPT.aiは社外に見せる窓口を前提に、ブランド表記の削除、文書ごとの権限、SSOといった統制を段階ごとに用意しています。回答に参照元を付ける設計も特徴です。ただし回答の質そのものは実機で確かめていないため、この点は未検証です。
Q. 日本語の資料でも使えますか?
A. 公式は90以上の言語への対応を表示しており、日本語の資料も同じ枠で扱えます。ただし、日本語の質問に対する回答の自然さや、表記の揺れへの強さは公開情報からは判断できません。この点は未検証なので、トライアルで自社の資料を使って確かめるしかないと考えます。
Q. 料金は地域や支払い周期・為替で変わりますか?
A. 金額はドル建てで表示されており、円での負担は為替で変わります。年払いにすると月あたりの単価は下がりますが、一括の支払いが発生します。地域ごとに税の扱いも変わるため、表示額がそのまま請求額にならない場合があります。契約前に公式サイトの料金表と請求条件を確認してください。
Q. 導入でつまずきやすいのはどこですか?
A. 資料の整え方と、権限の設計です。体裁の崩れた文書をまとめて入れると、根拠の切り出しが粗くなります。また文書ごとの権限分離はEnterprise側の機能なので、下の段階で作り込むと後から作り直しになります。無料枠がないため、7日間で何を確かめるかを先に決めておくことも重要です。答えられない質問をわざと混ぜると、資料の穴が早く見つかります。
まとめ
CustomGPT.aiの判断は「誰に読ませるか」で決まります。社内の一部署が規程を調べる用途なら、Standardの月99ドル(月1,000クエリ・席3人)で足りる範囲が広く、社外に見せる窓口や毎週の資料更新が入った段階でPremiumの月499ドルが実質的な選択肢になります。実務的な結論として、7日間のトライアルに20本の質問を持ち込み、外した質問を資料の側で直すという進め方が、どの段階に進むかを最も早く見極めます。白標と自動同期、権限の三段は用途の線引きそのものなので、料金の差としてではなく要件の差として読んでください。資料の置き場所を Notion に寄せ、要約や言い換えを Claude と分担する形にすると、更新の入口が一つにまとまります。回答の精度は未検証のため、導入前の検証は省略しないほうが安全です。無料枠がないサービスほど、申し込む前の準備が費用対効果を決めます。7日のあいだに確かめるのは、精度より「外したときに原因をたどれるか」のほうがいいと考えます。
主な参照元:CustomGPT.ai公式サイトのトップページ・料金ページ(2026年10月27日確認)、および公式ドキュメントの概要ページ(2026年10月27日確認)。料金ページは直接取得の際にCloudflareの制限に当たったため、同日の検索インデックス経由で公式ページ本文を確認し、公式ドキュメントの記載と突き合わせた。プラン構成・金額・各段階の上限はこの2つで一致している。実機検証は未実施。
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