AIを使えば下書きはすぐに作れますが、毎回ゼロから考える状態では続きません。本記事では、HubSpot Academy が公開しているコンテンツマーケティング関連の講座構成を参考に、制作の流れを型にして続けられる状態に持っていく手順を6つのステップに整理します。

型にするとはどういうことか
型にするとは、誰が担当しても同じ品質になるように、決めることを決めておくことです。具体的には、読者像、構成、レビューの観点、公開の手順の4つです。この4つが決まっていないと、AIの出力が良くても品質がばらつき、修正の手間が増え続けます。
手順1:読者像と目的を1行で書く
「誰の、どの判断を助ける記事か」を1行で書きます。読者が決まれば、扱う用語のむずかしさと結論の置き方も決まります。ここがあいまいなまま書き始めると、一般的な説明だけの記事になります。
手順2:構成のひな型を1つ作る
見出しの並びを型として固定します。課題の提示、選択肢の整理、手順、つまずきと対処、まとめ、という並びが使いやすい形の一例です。型があると、AIへの依頼も「この見出しごとに書く」と具体的に伝えられます。
手順3:下書きはAI、事実確認は人が受け持つ
分担を先に決めます。AI(大規模言語モデル)には構成に沿った下書きと表現の整えを任せ、事実の確認、数字の裏取り、自社の事例の差し込みは人が行います。数字や事例をAIに作らせないことを最初に決めておくと、あとから直す手間が減ります。
手順4:レビューの観点を3つに絞る
公開前の確認は、事実の正確さ、読者にとっての有用性、表記の統一の3点に絞ります。観点が多いと確認が形骸化します。ハルシネーションと呼ばれる、もっともらしい誤りの混入は、事実確認の観点で必ず見つけるようにします。
手順5:公開の手順を書き出して共有する
画像の用意、リンクの確認、公開後の告知までを手順として書き、担当が代わっても同じ手順をたどれるようにします。チェックを1枚の表にまとめておくと抜けが減ります。
手順6:公開後の数値で型を見直す
一定期間ごとに、読まれた記事と読まれなかった記事の違いを確認し、型を更新します。冒頭の書き方、見出しの立て方、まとめの置き方を1つずつ変えて比べると、効果の原因を特定しやすくなります。
分担の目安
| 工程 | AI | 人 |
|---|---|---|
| 構成づくり | たたき台を出す | 読者像に合わせて選ぶ |
| 下書き | 見出しごとに書く | 事実と数字を確認する |
| 推敲 | 表記の統一を提案する | 最終判断をする |
よくあるつまずき
読者像を決めずに量産すると、検索から来た読者に届かない記事が増えます。もう一つは、レビューを「読みやすさ」だけで済ませてしまうことです。読みやすくても事実が誤っていれば、内容への信頼を損ないます。事実確認の観点を先に済ませ、表現の調整は後に行う順序が安全です。
よくある質問(FAQ)
Q. AIが書いた文章だと分かってしまいますか?
A. 定型の言い回しが繰り返されると、そう感じられやすくなります。自社の事例、実測した数値、担当者の判断理由を加えると、その記事にしかない内容になり、印象も変わります。
Q. どのくらいの頻度で出せばよいですか?
A. 続けられる本数を先に決めるのが基本です。週1本を半年続けるほうが、月10本を2か月で止めるより成果につながります。型ができてから本数を増やす順序をおすすめします。
Q. 素材の扱いで気をつけることはありますか?
A. 参考にした資料は、要約して自社の言葉で書き直し、出典を明示します。文章の丸ごとの転載や、他社の画像の利用は避け、図や写真は自社で用意するのが安全です。
確認の位置を決める考え方はAI業務フローを組む6ステップ、すぐ使える指示文はプロンプト集をご覧ください。
編集部の見解
コンテンツ運用で差がつくのは、書く速さより「戻ってこられる仕組み」があるかどうかです。当編集部では、公開した記事を3か月後に見直す予定を最初から入れることをすすめています。見直しの予定があると、公開時の完成度にこだわりすぎずに済みます。
my-best.ai 編集部
出典:HubSpot Academy(Content Marketing ほか、講座構成を要約して紹介しています)
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