AIの答えが正しくても、貼り付け直さないと使えない形なら、手間は減りません。出力の形式を先に決めておくと、集計にも転記にもそのまま使えます。本記事では、Learn Prompting が整理しているプロンプトの構成要素を参考に、後工程で使える形に整える手順を5つにまとめます。

「正しいが使えない」出力の正体
Learn Prompting は、形式の指定がないと、内容は正しくても欲しい形ではない答えが返ると指摘しています。そして、形式を指定すると誤解が減り、後処理の手間も減ると説明しています。
たとえば「先月の問い合わせを分類して」と頼むと、きれいな文章で分類の説明が返ります。これを表計算に貼っても、集計はできません。欲しいのは分類の一覧で、説明ではありません。
手順1:受け取ったあとに何をするかを書く
形式を決める前に、出力を受け取ったあとの作業を書きます。並べ替えるのか、集計するのか、そのまま人に送るのか。ここが決まらないと、形式も決まりません。集計するなら表、人に送るなら文章、別のツールに渡すなら決まった区切りの形式です。
手順2:列名を先に決める
表にする場合は、列名を自分で決めてから依頼します。AIに列名を考えさせると、毎回違う名前が返り、集計のたびに直すことになります。列は5つまでに絞ってください。それ以上は、そもそも1回で出そうとしている情報が多すぎます。
手順3:形式の指定を依頼の最後に置く
Learn Prompting は、プロンプトを例示、補足情報、役割、指示、出力形式の順に並べることを勧めています。指示を先に置くと、モデルが後ろの情報を「続きの文章」として書き足してしまうためです。
形式の指定は、依頼の最後に短く置きます。「列は日付、区分、件数、備考の4つ。区切りはカンマ。見出し行を含める」程度で十分です。長い説明を付けるより、列名と区切りを明示するほうが安定します。
手順4:1件だけで試して形を見る
最初から全件を出させると、崩れたときに原因が分かりません。まず1件だけで出させ、列の数、見出しの有無、区切りの種類を確認します。空の値の扱いも、この段階で決めます。「不明」と書くのか、空にするのかを指定してください。
手順5:受け取った側で検査する
| 検査項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 列数 | 指定した数と一致しているか |
| 見出し | 1行目が列名になっているか |
| 区切り | 文中のカンマと区切りが混ざっていないか |
| 空の値 | 決めた表記で統一されているか |
| 件数 | 入力した件数と合っているか |
この5つを見るだけで、貼り付け後の手直しはほとんどなくなります。件数の不一致は、途中で行が落ちている合図です。気づかずに集計すると、数字ごと狂います。
形式を固定したあとに起きること
形式が固定されると、同じ依頼を毎週投げられるようになります。これはプロンプトエンジニアリングの基本でもあり、手順を型として残す考え方につながります。ただし、項目を増やしたくなったときは注意してください。列を1つ足すと、既存の集計が静かに壊れることがあります。
よくある質問(FAQ)
Q. CSVと表のどちらで頼めばよいですか?
A. 表計算に貼るならCSV、人が読むなら表形式にしてください。文章に埋め込まれた表は、貼り付けの際に崩れることがあります。
Q. 出力が途中で切れてしまいます。
A. 1回に出す量が多すぎます。10件ずつなど分割して依頼し、あとでつなげてください。分割の単位は、件数か期間で決めると扱いやすくなります。
Q. 列名が毎回変わってしまいます。
A. 列名を依頼文にそのまま書き、変更を禁じる一文を添えてください。それでも変わる場合は、例を1つ付けて見せるほうが早く収まります。
あわせて使いたいツール
本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。
編集部の見解
形式の指定で効果が大きいのは、列名を人間が決めるときです。当編集部では、AIに列名を考えさせた時点で、その表は使えないと考えています。列名は業務の設計そのもので、AIに委ねる部分ではありません。
my-best.ai 編集部
出典:Learn Prompting「Basic Prompt Structure and Key Parts」(要約して紹介しています)
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