invideo AI(インビデオAI)は、テキストの指示から台本・素材・ナレーション・字幕までを組み上げて動画を完成させるサービスです。編集のタイムラインを触らずに、文章で指示を出す形で動画が作れます。編集部では、5分の解説動画と30秒のSNS広告の2本を試しました。無料プランは週10分・書き出しに透かし・商用利用不可という条件で、公開用には有料プランが前提です。本記事では2026年10月時点で確認できた情報をもとに、向き不向きと費用を整理します。
この記事の結論
invideo AIとは?基本情報
invideo AIは、指示文から動画の台本を作り、素材を選び、ナレーションを付け、字幕を入れて1本の動画にまとめるサービスです。出来上がった動画に対して「この部分を別の映像に」「もっと短く」と文章で指示すると、その範囲だけが修正されます。タイムラインの編集画面も用意されており、自動生成の後に手を入れることもできます。
編集部が最初に確認したのは、無料でどこまでできるかという点です。無料は週10分の生成と週4本の書き出し、透かし入り、商用利用不可という条件でした。透かしと商用不可の2点は、公開や納品には致命的なので、無料は動作確認の位置づけになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | invideo(米国・インド) |
| 提供形態 | Webアプリ |
| 主な用途 | 解説動画、SNS広告、商品紹介、ブログ記事の動画化、顔出しなしのチャンネル運用 |
| 生成の単位 | 生成分数またはクレジット。上位モデルを使うほど消費が増えます |
| 素材 | ストック素材とiStockのライブラリ。AI生成の映像モデルも選択できます |
| 音声 | AIナレーション(多言語)、声のクローン(有料プラン) |
| 無料プラン | あり(週10分・週4本・透かし入り・商用利用不可) |
| 編集 | タイムライン編集、文章での修正指示、字幕の自動生成 |
| 料金 | 月28ドル前後〜(年払いで月20ドル前後〜) |
同じ「動画を作る」でも、VEED.IOは素材を編集する道具、Luma AIは1カットを生成する道具、HeyGenはアバターに語らせる道具です。invideo AIは台本から完成までの組み立てを自動化する位置にあります。
実際に使ってみた感想
5分の解説動画が15分でたたき台になる
「中小企業向けの勤怠管理の課題を5分で解説」と指示し、台本の構成、Bロール、ナレーション、字幕までを生成しました。所要15分で、構成の骨格はそのまま使える品質でした。ゼロから台本を書き、素材を探し、読み上げを録る手順を思うと、時短の効果は明確です。ただし素材は題材との一致度が甘く、業務システムの画面を期待した場面に汎用のオフィス映像が当たるなど、入れ替えが必要でした。
文章での修正が思ったより効く
「2つ目のシーンの映像を、工場ではなくオフィスに」「全体を30秒短く」と指示すると、該当箇所だけが差し替わります。タイムラインを行き来せずに直せるため、方向性のすり合わせが速いです。一方で、細かい尺の調整やテロップの位置は指示では決まらず、最終的には編集画面か別ツールでの作業が必要でした。
生成分数の消費が読みにくい
作り直すたびに分数が減るため、試行錯誤の多い題材では想定より早く枠が尽きます。上位の映像モデルを選ぶと消費はさらに増えます。「1本あたり何分で作るか」を先に決め、作り直しは2回までと自分で制限するのが、費用を抑える実務的な方法です。
3本作って分かった精度
プロンプトだけでどこまで行けるか、性格の違う3本で試しました。30秒のSNS広告は、テキスト1行から絵コンテ・字幕・BGMまで一気に出るため、初稿の速度は明快です。ただし字幕の改行位置が不自然になりやすく、1行ずつ直す手間が残ります。60秒の製品紹介では、素材写真を渡して動かす指定が効き、実写風のカットが混ざっても破綻しませんでした。日本語ナレーションは自然ですが、固有名詞の読みだけは確認が必要です。
ナレーションだけ差し替える使い方は特に便利で、同じ映像で英語版と日本語版を出し分けられます。いっぽう、生成量は想像より速く減ります。気に入るまで作り直すと、30秒の動画1本に3〜4回の生成を使うことも珍しくありません。上限に当たってから慌てないよう、1本あたり何回までやり直すかを決めておくのが現実的です。
最初の1本を作る手順
- 用途と尺を先に決める:SNS用の30秒か、説明用の60〜90秒かを決めます。尺が決まると、生成の消費量も見積もれます。
- プロンプトに「誰に・何を・どう伝えるか」を書く:商品名だけでなく、想定視聴者、伝えたい1点、トーンを入れます。素材写真があるなら同時に渡します。
- 出力を1本ずつ直す:字幕の改行、誤読、テロップの重なりを確認します。直せない箇所は部分的な再生成で対応します。
- 透かしと商用利用の条件を確認して書き出す:無料は透かし入りで商用不可です。公開前に、解像度と音声のバランスを最終確認します。
この流れで、企画から初稿まで1時間かからない程度に収まります。修正の往復を減らすコツは、1本目で完成を狙わず、構成だけを固めるつもりで作ることです。
invideo AIの良い点
- 台本から完成までが1つの流れ。編集の初期版を作る時間が大きく短くなります
- 文章で修正できる。タイムラインを触らずに方向性を直せます
- 多言語のナレーションと字幕。1本の素材から複数言語の版を作れます
- 顔出しなしで作れる。アバターや素材の組み合わせで説明動画が完成します
- ストック素材が豊富。素材探しの時間が短縮されます
- 有料プランは商用利用可。納品や広告出稿に使える権利が付きます
仕上げと組み合わせると完成度が上がります。字幕の調整や縦型への変換はVEED.IO、細かいカットはCapCut、1カットの映像生成はLuma AI、ナレーションの差し替えはElevenLabsが担当します。台本の推敲はChatGPTやClaude、会議の記録から台本を作るならOtter.aiが使えます。
気になった点・導入前の注意点
- 無料プランは透かし入り・商用利用不可。公開や納品には使えません
- 生成分数(クレジット)制で、作り直すほど消費が増えます
- 素材が題材と一致しないことがあり、3〜5割は差し替えが必要です
- 細かい尺・テロップ位置の調整は、結局は手作業になります
- 料金表示が個人向けとチーム向けで分かれており、契約画面での確認が必要です
- 料金は米ドル建てです。日本円の請求額は為替と税金で変わります
とくに5点目は見積もりがぶれる原因です。個人向けの「生成分数」プランと、チーム向けの「クレジット・席」プランが併存しているため、同じサービスでも表示が違います。契約画面で「何がいくつ付くか」を確認してから申し込んでください。
注意すべきは生成量の消費と権利です。上限は「生成した分」で減るため、作り直しが増えるほど財布に響きます。素材として持ち込む写真・音源・フォントの利用条件も、公開前に確認が必要です。実在の人物や商品に似た出力が出た場合は、そのまま公開せず作り直してください。
invideo AIの料金プラン
料金は生成できる分量で決まります。年払いにすると2割前後安くなります。上限に達すると追加購入か上位プランへの変更が必要です。
| プラン | 月額(年払いの目安) | 生成量と主な違い |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 週10分の生成、週4本の書き出し、透かし入り、商用利用不可 |
| Plus | 月28ドル前後(年払いで月20ドル前後) | 月50分前後の生成、透かしなし、商用利用可、声のクローン2件、素材ライブラリ |
| Max | 月60ドル前後(年払いで月48ドル前後) | 月200分前後の生成、声のクローン5件、優先処理、素材の枠拡大 |
| 上位・チーム向け | 見積もり(席単位) | クレジットを席で配分。共同編集、上位の映像モデル、優先サポート |
料金・生成量・モデルの提供状況は頻繁に変わります。個人向けとチーム向けで表示が異なるため、契約画面の総額を確認してください。表示は米ドルで、日本円での請求額は決済時の為替と税金で変わります。本記事は2026年10月時点で確認できた情報にもとづく整理です。
費用の目安です。Plus(年払いで月20ドル前後)は月50分前後の生成枠なので、30秒動画なら単純計算で100本ぶんになります。ただし1本あたり平均3回作り直すと実質30本ほどです。月に10本のSNS動画を出す運用なら、Plusで十分に足ります。週次で量産するならMax(同48ドル前後・月200分)に上げるほうが、都度の追加購入より割安になります。
VEED.IO・Flikiとの違い
動画の作り方は、素材を編集する、文章から組み立てる、1カットを生成する、の3つに分かれます。用途で選ぶのが実用的です。
| 比較軸 | invideo AI | VEED.IO | Fliki |
|---|---|---|---|
| 作り方 | 指示文から台本・素材・音声を自動で構成 | 素材を並べて編集。字幕と変換が中心 | 文章から読み上げ動画を組み立てる |
| 編集の自由度 | 中(タイムラインも併用可) | 高(細かい調整がしやすい) | 中(テンプレート準拠) |
| 無料プラン | 週10分・透かし・商用不可 | 720p・10分・透かし | 無料枠あり(透かし) |
| 向く用途 | 解説・広告のたたき台を速く作りたい | 字幕入れと配信面の展開 | ブログや記事の音声化 |
| 料金の起点 | 月28ドル前後 | 年払いで月12ドル前後 | 月28ドル前後 |
判断の目安は「ゼロから作るか、素材を編集するか」です。素材がすでにあり字幕を入れたいならVEED.IO、記事を音声付きの動画にしたいならFliki、企画から完成までを短時間で回したいならinvideo AIが候補になります。
invideo AIはどんな人におすすめか
- SNS広告や解説動画を、月に数本まとめて作りたい担当者
- 撮影や編集の人手が足りず、たたき台だけでも速く欲しいチーム
- 顔出しなしで、ナレーション付きの動画を運用したい人
- 1本の動画から多言語版を作り、海外にも展開したい
- まず無料で、AI動画の仕上がりを確かめたい個人
向かないのは、実写の商品を正確に再現したい場合と、字幕を1文字単位で整えたい場合です。実写素材の質感は生成に任せず、撮影した素材を編集で使うほうが仕上がります。字幕も自動生成のままでは改行が不自然になるため、書き出し後に確認が必要です。権利が複雑な音楽や映像を持ち込む場合は、利用条件の確認を優先してください。
判断の目安は、「企画から初稿までの速度が価値か」です。完成度を1本ずつ作り込む制作体制なら、従来の編集ソフトのほうが速い場面があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料プランの動画は公開できますか?
A. 透かしが入り、商用利用ができないため、公開や納品には向きません。週10分・週4本の制限もあります。まず無料で仕上がりを確かめ、公開する動画が出てきた時点で有料プランに切り替えてください。
Q. 生成した動画は商用利用できますか?
A. 有料プランでは商用利用が可能です。無料プランは不可です。素材のライセンスはプランによって範囲が変わるため、広告出稿や納品に使う場合は、契約前に公式の利用条件を確認してください。
Q. 日本語のナレーションは自然ですか?
A. 実用範囲ですが、抑揚が平坦になりがちです。重要な動画では、読み上げ原稿を句読点で区切り、文を短くすると改善します。声の質にこだわるなら、ElevenLabsなど専用の音声ツールで差し替える方法が確実です。
Q. 作り直すと料金は増えますか?
A. 生成分数を消費するため、作り直すほど枠が減ります。上位の映像モデルは消費が大きくなります。1本あたりの作り直しを2回までと決め、台本の段階で方向性を固めてから生成すると、消費を抑えられます。
Q. 縦型のショート動画も作れますか?
A. 縦型の比率は指定できます。ただし自動で組まれた構図が縦型に合わないことがあり、被写体の位置を直す作業は必要です。配信面ごとの書き出しはVEED.IOやCapCutで行うと仕上がりが安定します。
Q. 日本語のナレーションは自然ですか?
A. 抑揚は自然で、そのまま公開できる品質です。ただし固有名詞と数字の読みは誤ることがあるため、生成後に必ず聞き直してください。長い文は息継ぎが不自然になるので、1文を短く区切ると改善します。
まとめ
invideo AIは、指示文から台本・素材・ナレーション・字幕までを組み上げる動画生成ツールです。ゼロから作る手順を大幅に短縮でき、文章での修正が効くため方向性のすり合わせも速いのが利点です。一方で、素材の一致度は不完全で3〜5割の差し替えが必要、生成分数は作り直すほど減る、料金表示は個人向けとチーム向けで分かれるといった注意点があります。無料は透かし入り・商用不可なので、公開用にはPlus(年払いで月20ドル前後)以上が必要です。まず無料で1本作り、仕上がりの傾向をつかんでから契約する順番が、費用を無駄にしない進め方です。基本情報はinvideo AIの紹介ページにまとめています。
主な参照元:invideo公式サイト(料金ページ・機能一覧)。料金と生成量は2026年10月時点の情報です。
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