朝いちばんで予定を眺める習慣は、続かないことがあります。理由は単純で、眺める対象が「予定の羅列」で、準備の指示ではないからです。当日の予定をAIに読ませ、その日の準備メモの形に整えてから届けると、1日の入り方が変わります。

届け先は「毎朝必ず見る場所」1つにする
チャットとメールとメモアプリの3か所に届けても、どれか1つしか見ません。届け先は普段いちばん長く開いているツール1つに決めてください。この判断は、プロンプトエンジニアリングの出力設計と同じで、受け皿を先に決めると作るものが絞れます。
手順1:トリガーで当日の予定を取る
Zapier のエディタで、カレンダーの「予定が始まる前に」や「イベント開始」に近いトリガーを選び、毎朝まとめて拾える設定にします。アプリ側のトリガー名は接続するカレンダーの表示に従ってください。取れたイベントのリストに、タイトルと時刻と参加者が含まれているかをテストで確認します。
手順2:予定リストをテキストに整える
トリガーが返すデータは構造化されています。AIに渡す前に、Formatter で「時刻 タイトル(参加者)」の1行形式に並べ替えます。行ごとの形がそろっていると、AIの要約がぶれません。
手順3:準備メモの形をAIに指定する
ChatGPT の対話アクションに渡す依頼文は、次の形に固定します。「次の予定リストから、今日の準備メモを作ってください。①一番最初の予定までに済ませること ②事前に読むべき資料があればその名前 ③空いた時間帯。箇条書き3項目以内で、予定にない推測は書かない」。
「推測を書かない」を外さないでください。予定の空欄を AI が補って、存在しない打ち合わせの準備まで作り出すことがあります。誤りを含む回答の仕組みは、ハルシネーションの項目で解説しています。
手順4:予定がゼロの日の分岐を作る
当日の予定がゼロの日も、トリガーは動きます。空のリストに対してAIが「検討してください」と冗長な文を作るのを防ぐため、Formatter か条件分岐のステップで「予定なし」の日を止めます。止めた日は何も届かない、で構いません。毎日必ず何かが届く仕組みより、必要な日だけ届く仕組みのほうが続きます。
手順5:届け先に1行で送る
アクションで届け先を接続し、AIの出力をそのまま本文にします。件名は固定にするのがおすすめです(例:「今日の準備メモ」)。件名が固定なら、見る場所で探しやすく、あとで検索もできます。
手順6:2週間後にメモの中身を点検する
届き始めて2週間、届いたメモを読み返し、「この項目は要らなかった」というものを数えます。準備メモの項目は2〜3で足りるはずで、増えた項目は依頼文から削っていきます。自動化の要点は、作らせる量を減らす方向に調整することです。予定の内容を踏まえて次の一手まで提案させたくなりますが、そこまで任せると点検が追いつかなくなります。
FAQ
Q. 個人の予定も含めていいですか?
A. 届け先が自分だけなら問題ありません。ただし共有のチャットへ送るなら、予定のタイトルから私事が分かる恐れがあります。共有する場合は、渡す前の整形で非公開の予定を除外する分岐を入れてください。
Q. 休日の判定はできますか?
A. カレンダーに祝日や休みの予定を入れておき、その日は止める分岐を作るのが確実です。AIに「今日は休みか」を判断させるのは、曖昧な処理になるので避けたほうがいいです。
出典
出典:Zapier「ChatGPT automation: How to use the Zapier ChatGPT integration (GPT-6 + more)」(Steph Spector 執筆、2026年10月22日参照)
あわせて使いたいツール
本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。
関連ガイド
同じ時期に公開した実務ガイドと、用語の定義ページです。手順の前提が分からない場合は、用語ページから確認してください。コピーして使える依頼文が欲しいときは、プロンプト集も参照してください。
編集部の見解
この手順の価値は、要約の精度よりも「朝に判断を1回だけにする」ことにあると感じています。予定の確認を1日何回もやり直すのは、見る場所が決まっていないからです。届け先を1つに絞った時点で、この自動化は8割は成功したも同然だと思います。
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