会話履歴・検索結果・添付文書は、入力トークンの最大の肥大化要因です。すべてを記憶させる必要はありません。「何を何ターン分、どの形式で持ち越すか」を予算として決めるのが、この術の核心です。
履歴を切り詰めないと、各ターンの入力は前ターンの全量+新規発言になります。
1 ターン平均 800 トークンの会話を 10 ターン続けると、総入力は 800 × (1+2+…+10) = 44,000 トークン。20 ターンなら 168,000 トークンと、ターン数の 2 乗に近い形で膨らみます。毎ターン何も考えずに履歴を積むのが、想定外の請求の最大原因です。
直近のやり取りだけを全文で保持し、それより古い部分は 1 回だけ要約して持ち越します。
この構成では、会話が 20 ターンに伸びても各ターンの入力は約 3,000 トークン前後で頭打ちになります。全履歴方式だと 15,000 トークンを超えるターンが出るのと比べ、差は明白です。
検索拡張(RAG)では、検索件数 top-k がそのままトークンに変換されます。1 件 600 トークンの文書を top-10 で入れると 1 回の質問に 6,000 トークン。関連度のしきい値を設けて top-3〜5 に制御するだけで、RAG 系の入力は半減します。
| コンテキストの種類 | 推奨の扱い | 目安の予算配分 |
|---|---|---|
| システムプロンプト | 精簡+キャッシュ(術1・3) | 約 15% |
| 参照文書・検索結果 | 関連度しきい値+top-k 制御 | 約 50% |
| 会話履歴 | 直近 k ターン+要約持ち越し | 約 25% |
| 出力 | max_tokens で上限(術5) | 約 10% |
大きい順に、効果が確実なものから入れます。
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