Notta(ノッタ)は、会議やインタビューの音声を自動で文字起こしし、要約とアクションアイテムまでまとめてくれるAI議事録ツールです。編集部では日本語の会議音声と、日英が混ざった打ち合わせの2種類を読み込ませて試しました。58言語に対応し、2言語が同時に話される会議でも言語ごとに書き分けられるのが持ち味です。一方、無料プランは1回あたり3分までという制限があり、実務で使うならPro以上が前提になります。本記事では2026年10月時点の公式情報をもとに、できることと費用の考え方を整理します。
この記事の結論
- 強みは日本語の文字起こしと、会議後の整理までが1つの流れになること。逐字稿・要約・アクションアイテムが同じ画面で揃います
- 58言語に対応し、2言語が混ざる会議では言語ごとに書き分けて並べて表示できます
- 料金は無料(月120分)/Pro 月13.99ドル(年払いで月8.17ドル)/Business 1席あたり月27.99ドル(年払いで月16.67ドル)/Enterprise 要問い合わせ
- 無料プランは1回の録音・アップロードが3分まで。月120分あっても実会議には足りず、試用と割り切る必要があります
- 年払いにするとおよそ40%安くなります。ただし翻訳やバイリンガル出力は有料の追加オプションです
Nottaとは?基本情報
Nottaは、音声と動画を文字にして、そのまま議事録として使える形に整えるツールです。Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexの会議に記録用のアカウントが自動で参加し、話した内容をリアルタイムで文字にします。録音済みのファイルをアップロードする使い方にも対応しており、取材音源やウェビナーの記録も同じ画面で扱えます。
編集部が最初に確認したのは、無料でどこまでできるかという点です。無料プランは月120分の枠がありますが、1回の録音・アップロードが3分までに制限されています。30分の会議を1本通すことができないため、無料プランは「精度と操作感を確かめる」ための位置づけと考えるのが正確です。実務で使う場合はPro以上が前提になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Notta(AI音声文字起こし・議事録) |
| 提供形態 | Webアプリ、iOS/Androidアプリ、Chrome拡張、デスクトップアプリ(ベータ) |
| 主な用途 | 会議の文字起こし、議事録作成、要約とアクションアイテムの抽出、インタビュー・ウェビナーの記録 |
| 対応ツール | Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex(会議に自動参加して記録) |
| 対応言語 | 58言語。2言語が同時に話される会議は言語ごとに書き分けて表示できます |
| 話者識別 | 1回の会議で最大10名まで |
| AI機能 | 要約、アクションアイテムの抽出、タイムスタンプ付きの検索、逐字稿への質問(AIチャット) |
| 無料プラン | あり(月120分・1回3分まで・AI要約10回/月)。クレジットカード不要 |
| セキュリティ | SOC 2 Type II、ISO 27001、GDPRに対応。EnterpriseはSAML SSOと監査ログ |
| 料金 | 月13.99ドル〜(年払いでおよそ40%安い) |
会議の記録を取るだけなら、AssemblyのようにAPI中心で料金を組み立てるサービスもありますし、読み上げ用の音声を作るならMurfやHeyGenが向いています。Nottaの価値は、記録した音声をそのまま社内で共有できる議事録の形にするところまで面倒を見る点にあります。
実際に使ってみた感想
日本語の会議がそのまま議事録の形になる
編集部では、20分ほどの日本語の打ち合わせ音声をアップロードし、要約とアクションアイテムを出させました。返ってきたのは、話者の切り分けが入った逐字稿と、決定事項・宿題・次回までの持ち物が箇条書きになった要約です。手作業で議事録を起こす場合、録音を聞き返しながら「誰が何を言ったか」を拾う作業にいちばん時間がかかります。その往復がなくなるだけで、会議の後処理の重さが変わります。専門用語が混ざる会議では、カスタム語彙に単語を登録しておくと表記が安定しました。
日英が混ざる会議で語言ごとに書き分けられる
バイリンガル環境の打ち合わせも試しました。日本語と英語が同じ会議の中で切り替わる場面でも、言語ごとに分けて並べて表示されます。英日の議事録を2本作る手間が減るため、海外の取引先と話す機会があるチームでは効果が大きいと感じました。ただしバイリンガルの書き分けと翻訳は有料の追加オプションで、Pro以上の契約に加えて別料金がかかります。この点は契約前に必ず確認してください。
要約は「読める」が、数字は自分で確かめる
AIが作る要約は、会議の流れをつかむ用途では十分に実用的でした。一方で、金額・人数・期日のような数字は、聞き取りや文脈の解釈によってずれる余地があります。編集部では要約で全体像をつかみ、重要な数字は逐字稿の該当箇所に戻って確認するという使い方に落ち着きました。逐字稿にタイムスタンプが残っているため、この往復はそれほど苦になりません。
Nottaの良い点
- 日本語の会議音声をそのまま議事録にできる。逐字稿・要約・アクションアイテムが1つの画面で揃います
- 58言語に対応し、2言語の同時会話も書き分けられる。海外の相手との定例に向いています
- 主要な会議ツールに自動で参加する。Zoom・Google Meet・Teams・Webexを個別に設定する必要がありません
- 逐字稿に質問できる。「予算の話はどこ」といった探し方ができ、長い会議でも目的の箇所にたどり着けます
- 年払いの割引が大きい。Proは月13.99ドルが月8.17ドル程度になり、継続利用ほど効果が出ます
- 機密性の前提が明示されている。SOC 2 Type II・ISO 27001・GDPRへの対応が案内されており、社内申請を通しやすい構成です
会議以外の作業と組み合わせると、さらに使い道が広がります。議事録から企画書の下書きを作るならChatGPTやClaude、調べ物はPerplexity、資料の整形はCanva AIに渡す分担が考えられます。数字の集計が必要な会議ならJulius AI、定型作業の自動化はManusと組み合わせる流れも現実的です。
気になった点・導入前の注意点
- 無料プランは1回3分まで。月120分の枠があっても、実会議を1本通すことはできません
- 翻訳とバイリンガル出力は有料の追加オプション。Pro以上の契約に別料金が加わります
- カスタム語彙は英語と日本語のみ。他の言語の専門用語は表記が揺れることがあります
- 雑音の多い環境や強いなまりのある音声では、認識が落ちて手直しが必要になります
- 逐字稿の精度は完璧ではないため、社外に出す文書は人の目を通す前提が必要です
- 料金ページは地域によって現地通貨で表示されます。日本円での請求額は為替と税金で変わります
とくに1点目と2点目は、契約前に必ず押さえておきたい部分です。「無料で試して、実務はPro、翻訳が必要なら追加オプション」という積み上げで総額を見積もっておくと、後から想定外の請求が出ません。
Nottaの料金プラン
プランは無料を含めて4段階です。年払いにすると月あたりの負担がおよそ40%下がります。翻訳やバイリンガル出力は、Pro以上の契約に追加する形のオプションとして案内されています。
| プラン | 月額(年払いの月あたり) | 文字起こしの枠と主な違い |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 月120分の文字起こし。1回の録音・アップロードは3分まで。AI要約は月10回。逐字稿のエクスポートと翻訳はできません |
| Pro | 月13.99ドル(年払いで月8.17ドル) | 月1,800分、1回5時間まで。AI要約100回/月、ファイルのアップロード100件/月。逐字稿のエクスポート、翻訳、カスタム語彙、逐字稿への質問が使えます。1席 |
| Business | 1席あたり月27.99ドル(年払いで月16.67ドル) | 文字起こしは無制限。AI要約200回/月、ファイル200件/月。役割ごとの権限、利用状況レポート、CRMやZapierとの連携が加わります |
| Enterprise | 要問い合わせ(51席から) | 文字起こし・ファイル・AI要約がすべて無制限。SAML SSO、監査ログ、データアクセス制御、優先サポートが含まれます |
| 追加オプション | 翻訳・バイリンガル出力は別料金 | Pro・Business・Enterpriseが対象。月ごとの利用回数に上限が設けられています。Enterpriseは無制限 |
料金・分数・付帯機能は変更されることがあります。公式の料金ページは地域や通貨によって表示が変わり、日本円での請求額は決済時の為替と税金で変わります。Businessは席数分の費用がかかります。本記事は2026年10月時点で確認できた公式情報にもとづく整理です。
他の文字起こしツールとの違い
文字起こしの手段は、会議に特化したツール、API中心のサービス、汎用のAIチャットに分かれます。優劣ではなく、どこまでを任せるかの違いです。
| 比較軸 | Notta | 汎用のAIチャット(例:ChatGPT・Claude) |
|---|---|---|
| 会議への参加 | 主要な会議ツールに自動で参加してリアルタイムに記録 | 録音を持ち込んで貼り付ける運用が中心 |
| 話者の切り分け | 最大10名まで自動で識別 | 話者の分離は基本的に行われません |
| 多言語 | 58言語。2言語の同時会話も書き分け | 翻訳は得意だが、会議の記録には不向きです |
| 出力の形 | 逐字稿・要約・アクションアイテムを議事録として出力 | 要約文が中心で、根拠の箇所に戻りにくいです |
| 料金の単位 | 月額+文字起こしの分数 | 月額プランが中心 |
| 向く場面 | 定例会議・商談・インタビューの記録と共有 | 録音を渡して要点だけ知りたい場面 |
判断の目安は会議の記録を継続的に残すかどうかです。月に数本なら汎用チャットでも足りますが、毎週の定例をチームで共有するなら、記録の入口と出口がつながっているツールのほうが手戻りが少なくなります。音声を読み上げに使う場合はMurfやDescriptのような音声・動画側のツールが担当します。
Nottaはどんな人におすすめか
- 日本語の会議が多く、議事録づくりに毎回時間を取られている担当者
- 海外の取引先と話す機会があり、日英の議事録を別々に作っているチーム
- 取材やウェビナーの音源を、あとから検索できる形で残したい人
- 商談の記録をCRMに流し込み、営業の引き継ぎを楽にしたい組織
- セキュリティや監査の前提を確認したうえでAIツールを導入したい企業
よくある質問(FAQ)
Q. Nottaは無料で使えますか?
A. 無料プランがあり、クレジットカードの登録なしで月120分の文字起こしが使えます。ただし1回の録音・アップロードが3分までに制限されているため、実会議を1本通すことはできません。操作感と精度を確かめるための枠と考えるのが正確です。
Q. 日本語の文字起こし精度はどうですか?
A. 編集部で試した範囲では、静かな環境の日本語会議は十分に読める品質でした。専門用語はカスタム語彙に登録すると表記が安定します。雑音の多い場所や強いなまりのある音声では誤りが増えるため、社外に出す文書は人の目を通す運用を前提にしてください。
Q. 英語と日本語が混ざる会議でも使えますか?
A. 使えます。2言語が同時に話される会議では、言語ごとに書き分けて並べて表示されます。ただしバイリンガルの書き分けと翻訳は有料の追加オプションで、Pro以上の契約に別料金がかかります。
Q. 会議に参加するには何か設定が必要ですか?
A. Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexに対応しており、会議に記録用のアカウントを参加させる形で記録します。録音済みのファイルをアップロードする使い方もでき、対応していないツールの会議はChrome拡張などで音声を取り込む方法が案内されています。
Q. 月にどれくらい使うとProが必要ですか?
A. 1回の会議が30分程度で月30本と仮定すると、およそ900分です。Proの1,800分に収まるため、個人や小規模チームの定例ならProが現実的な起点になります。席を共有して複数人で使う場合は、席数分の費用がかかるBusinessのほうが管理しやすくなります。
まとめ
Nottaは、会議の音声を文字にして議事録の形に整えるまでの流れを1つにまとめたAIツールです。58言語に対応し、2言語が混ざる会議でも書き分けられる点は、海外の相手と話す機会がある現場で効きます。逐字稿・要約・アクションアイテムが同じ画面で揃うため、会議の後処理にかかる時間を大きく減らせます。一方で、無料プランは1回3分までで実会議には足りず、翻訳とバイリンガル出力は有料の追加オプションです。まず無料プランで日本語の精度を確かめ、毎週の定例を記録する段階でProの年払いに切り替える進め方が、費用と効果のバランスを取りやすいといえます。基本情報はNottaの紹介ページにまとめています。
主な参照元:Notta公式サイト(料金ページ・機能紹介)。料金と機能は2026年10月時点の情報です。
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