MiniMax M3.1 Flash、100万トークンで出力200TPS──DeepSeekと48時間差の「双強」

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UXリサーチャー/AIツール評価
MiniMax M3.1 Flash、100万トークンで出力200TPS──DeepSeekと48時間差の「双強」

SNSで「Space Bunny」と呼ばれていた匿名モデルの正体が、MiniMaxの新モデルM3.1 Flashでした。10月19日に正式発表され、100万トークンの文脈長、出力200TPS超、入力100万トークンあたり1元という価格が示されています。2日前の10月17日にはDeepSeekがV4.1 Flash-1017を投入したばかり。48時間差で、中国の「Flash」級モデルは初めて二強の様相になりました。

MiniMax M3.1 Flash、100万トークンで出力200TPS──DeepSeekと48時間差の「双強」のポイント

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項目 MiniMax M3.1 Flash DeepSeek V4.1 Flash-1017
入力(100万トークン) 1元 1.0元(閑時・未キャッシュ)/2.0元(繁忙時)
出力(100万トークン) 4元 4.0元(閑時)/8.0元(繁忙時)
キャッシュ読み取り 0.1元 0.02元(閑時)/0.04元(繁忙時)
文脈長 100万トークン 非公開(公表値なし)
出力速度 200TPS超(P50 170TPS超) 非公開

M3.1 Flashの実効価格は、DeepSeekの繁忙時価格のおよそ半分、閑時価格とほぼ同じ水準です。MiniMaxは、エージェント系タスクでの総使用コストが前世代から70%下がったと説明しています。

ベンチマークは「得意分野が違う」

Agents’ Last Exam(長い手順を要する実タスク)では通過率29.6%、コスト739元で、低コスト・高通過率の領域に位置します。業務の横断自動化を測るAutomation-Bench v1.0.6では62.2点で、DeepSeek V4.1 Flashの60.5点を上回り、Opus 5も引き離しました。

コーディングでは形勢が逆転します。DeepSWE v1.1でDeepSeekが77.0点で首位、M3.1 Flashは73.7点でOpus 5と0.3点差。一方、コード修正のSWE Refore BenchではM3.1 Flashが23.0点で、DeepSeekの2倍以上です。金融ツール呼び出しのBankerToolBenchでは76.2点でOpus 5と並び首位、サイバーセキュリティのCyberGymでは82.2点でGLM-5.3と同水準、ツールなしの学術推論HLEでは43.4点でDeepSeekをわずかに上回ります。

匿名期間の静かな検証

正式発表前、Space BunnyはOpenCodeの呼び出し回数ランキングで2位、OpenRouterでは一時1位になりました。匿名のまま開発者が使い込み、速度と描画の質を比べた投稿が広がった、という流れです。MiniMaxはこの期間の評判を、そのまま発表の材料にしました。

速度の源泉は、より攻撃的な疎な注意機構への変更だと説明されています。DeepSeek V4.1 Flashが疎なMoE(総パラメータ552B、推論時に入力8B・出力16Bを活性化)で設計されているのに対し、M3.1 Flashは速度と長文脈の両立を優先した格好です。

よくある質問

Q. どちらを選べばいいですか。
A. コード生成とキャッシュのコストを重視するならDeepSeek、長い文脈を保ちながらの自動化や修正作業ならM3.1 Flashが向きます。単価が近いので、実際のタスクで両方を走らせて比べるのが早いです。

Q. 日本語は得意ですか。
A. 公開ベンチマークに日本語の指標は含まれていません。中国語と英語が中心の評価なので、日本語の業務文書で使う場合は自社データでの確認が必要です。

編集部の見解

この2モデルで実務的に重要なのは、料金表が「時間帯で変わる」点と「変わらない」点の差です。DeepSeekは繁忙時と閑時で単価が倍違う。バッチ処理を夜間に寄せられるなら、実質価格は公表値よりかなり下がります。MiniMaxは時間帯に関係なく一定なので、見積もりが立てやすい。

日本のチームが検証するときは、速度の数字より先に、出力の日本語の質を確認したほうがいい。TPSが200を超えていても、敬語の粒度が安定しないモデルは業務に乗りません。20〜30本の実文書で、文体のばらつきと固有名詞の誤りを数える。手間ですが、この確認を飛ばした検証は、だいたい後工程でやり直しになります。

my-best.ai 編集部

出典:36Kr「DeepSeekに真っ向勝負——MiniMax M3.1 Flash発表、出力200+TPS、価格は半分に」(寄稿:智東西、2026年10月20日)

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