自動化に向く業務の見極め方:判断基準と進め方

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UXリサーチャー/AIツール評価
自動化に向く業務の見極め方:判断基準と進め方

業務の自動化は、ツールを契約したところから始まるわけではありません。向いている業務を見極め、手順を書き出し、小さく試す。この順番を飛ばすと、作ったはいいものの誰も使わないフローが残ります。本記事では、Zapier が公開している業務プロセス自動化の解説を参考に、対象の選び方から試運転までの進め方を5つの手順に整理します。

自動化に向く業務の見極め方:判断基準と進め方のポイント

自動化してもしなくても変わらない業務

ツールの使い方を覚えることから始めると、自動化そのものが目的になります。先に決めるべきなのは「どの業務を、どこまで自動にするか」です。Zapier は、自動化の候補を選ぶときに「繰り返し発生するか」「決まった時間に起きるか」「情報を運ぶだけの作業か」「本来の仕事を邪魔しているか」の4点を挙げています。

逆に「創造性が要るか」「相手の気持ちを読む必要があるか」「問題解決が中心か」「人の手触りが要るか」に当てはまる業務は、自動化に向きません。外すと品質が落ちる工程だからです。まずは外しても困らない作業から探すのが近道です。

手順1:1週間、発生した業務を書き出す

思いつきで選ぶと、印象に残った業務ばかりが並びます。まず1週間、割り込みで発生した作業をメモしてください。曜日と所要時間も添えると、優先順位を付けやすくなります。

粒度は「添付を開いて宛先ごとに転送する」程度まで落とします。「営業支援」のような大きな括りでは、自動化できる単位が見えません。

手順2:4つの質問で見極める

質問 「はい」なら
繰り返し発生するか 候補。回数が多いほど効果が大きい
決まった時間に起きるか 候補。時刻をきっかけにできる
情報を運ぶだけの作業か 最有力。判断が少ないほど安全
本来の仕事を邪魔しているか 候補。取り戻せる時間が読める

4つすべてに「はい」なら、最初の1件に選んでください。1つも当てはまらない業務は、今は触らないほうが安全です。判断が何度も挟まる業務は、AIに任せる範囲を分けてから自動化します。考え方はAIエージェントの項目が参考になります。

手順3:手順を1行ずつ書き出す

候補が決まったら、実際の流れを1行ずつ書きます。「メールが届く」「添付を開く」「宛先ごとに振り分ける」「担当に転送する」といった粒度です。ここで抜けが出やすいのが例外の処理です。締め切り前の依頼、添付のないメール、社外の差出人。この3つを書き出しておくと、どこで人に渡すかが決まります。

手順4:表と裏の両方から試す

Zapier は、自動化を試すときに社内の利用者として見る視点と、外部の相手として見る視点の両方で確認することを勧めています。送る側だけ見ていると、受け取る側に届く文面の不自然さや、返信が止まる分岐の穴に気づけません。

テストは、通常・例外・値が空の3パターンで行います。空のケースを忘れると、本番で最初の1件が止まります。

手順5:1件ずつ増やす

1件が安定して動いたら、同じやり方で次の候補に移ります。まとめて5件作ると、どこが止まっているのか分からなくなります。運用の記録は「日付・止まった回数・止まった理由」の3項目で足ります。

よくあるつまずき

例外が多くて諦めてしまう

例外の割合が3割を超えるなら、業務の分け方そのものを見直してください。通常系と例外系を同居させると、どちらも読みにくくなります。例外だけを別のフローに切り出し、人に渡す形にすると収まることが多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. ツールは何から選べばよいですか?

A. すでに使っているアプリに対応しているかを先に確認します。連携の可否は各ツールの公式ページで公表されています。判断の材料としては、対応アプリの数より「自分の業務で使う3つのアプリに対応しているか」を見るほうが実用的です。

Q. 効果はどう測ればよいですか?

A. かかった時間を週単位で比べます。回数×1回あたりの時間で見積もり、実際の記録と突き合わせてください。

Q. 失敗したときの戻し方は?

A. 元の手作業を手順書として残し、止まったら手作業に戻せる状態にしておきます。停止の連絡先と、戻す判断の基準を先に決めておくと迷いません。

あわせて使いたいツール

本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。

  • Zapier:定型の自動化を組み立てる連携ツール
  • Make:分岐を含むフローを組む連携ツール

編集部の見解

自動化の成否は、ツールの選定より「どの業務を選んだか」で決まります。当編集部では、候補を挙げるときに「先月何回やったか」を数えるようにしています。数えられない業務は、まだ自動化の対象ではありません。

my-best.ai 編集部

出典:Zapier Blog「What is business process automation (BPA)?」(要約して紹介しています)



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