フォローアップの文面が続かない理由は、書き出すときに「何のためのメールか」が決まっていないからです。目的を先に決めれば、AIへの依頼文も固定でき、書く時間が短くなります。HubSpot のガイドは、フォローアップの目的を分類してから書き始める進め方を示しています。

目的は4つに分ける
HubSpot のガイドでは、フォローアップの目的として、①情報を得る、②打ち合わせの依頼、③近況の確認、④お礼、の分類が示されています。文面の長さも依頼の強さも目的で変わるので、この4つを自分の顧客リストに当てはめて、それぞれどのくらいの割合かを数えておくと、作り分けの設計がしやすくなります。
手順1:顧客ごとに目的の札を付ける
顧客リストを見ながら、各顧客に目的の札(情報・打ち合わせ・近況・お礼)を1つ付けます。札が付けられない顧客は、そもそもこのあと何をすべきかが決まっていない顧客なので、文面の前に商談の記録を確認してください。
手順2:目的ごとに依頼文の型を固定する
目的ごとに、AIへの依頼文の型を1つずつ作ります。打ち合わせの依頼なら「前回のやり取りの内容を踏まえ、次の打ち合わせの提案メールを作ってください。件名、本文3段落、締めの一文。相手が返信しやすい候補日時の書き方を2案入れてください」のような形です。
型が固定されると、出力の揺れが減ります。依頼文の設計の基本は、プロンプトエンジニアリングの項目と同じで、出力の形を先に決めるほど修正が減ります。対話の相棒として使うなら、ChatGPTのようなツールでも、型を守るかどうかで出来栄えが大きく変わります。
手順3:前回のやり取りを2〜3行で渡す
文面の質を決めるのは、渡す背景情報です。前回のやり取りの要点を、自分の言葉で2〜3行にまとめて渡します。やり取りの記録をそのまま全部貼るのは、ノイズが多く、かえって外れた文面の原因になります。要点を絞る作業は省かないでください。
手順4:事実の行を人が点検する
AIの下書きに出てきた日付・金額・製品名・相手の社名は、必ず確認します。下書きの段階では、こちらの記録にない事実が入ることがあります。事実の行だけを赤線で引くつもりで読めば、点検は短時間で終わります。誤りの起きる仕組みは、ハルシネーションの項目で解説しています。
手順5:件名を3案出して選ぶ
本文が固まったら、件名だけを3案出させます。選ぶ基準は「相手の返信欄に何を書くかが予想できるか」です。曖昧な件名より、目的が透ける件名のほうが返信につながりやすく、この判断は人が行います。
手順6:送った文面と結果を記録する
送った文面と、返信の有無を1行ずつ記録します。2週間たったら、目的別の返信率を見て、返らない目的の型を書き直します。文面の改善は、書き味の感覚ではなく、記録の数字で行うほうが早く進みます。
FAQ
Q. 返信がない相手に、何通まで送るべきですか?
A. 一般論は断定できませんが、同じ目的の文面を繰り返すのは避けたほうがいいです。返らないときは目的を変える(打ち合わせの依頼から情報提供へ、など)ほうが、相手の負担も少なく結果が出やすい傾向があります。
Q. AIの文面は相手に伝わりますか?
A. 型どおりの文面は、無機質に見えることがあります。手順3で渡す自分の言葉の要点が、文面の「人の匂い」になるので、この工程を省かないことがいちばんの対策です。
出典
出典:HubSpot「How to Write a Follow-Up Email」(2026年10月22日参照)
あわせて使いたいツール
本記事の手順を実際に回すときに、候補になるツールを挙げます。いずれも無料から試せる範囲があり、料金や機能は各サービスの公式情報で確認してください。
関連ガイド
同じ時期に公開した実務ガイドと、用語の定義ページです。手順の前提が分からない場合は、用語ページから確認してください。コピーして使える依頼文が欲しいときは、プロンプト集も参照してください。
編集部の見解
フォローアップが苦になるのは、書く対象が決まっていないからではなく、目的が決まっていないからだと感じています。目的の札を付けた瞬間に、書くべき内容は半分決まります。AIは、その残り半分の作業を速くしてくれる相棒として使うのが、今のところいちばん外れがない使い方です。
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