美団のAIチームが運営するAgent技能プラットフォームDeepSkillの収録数が37万を超えました。9月初めの13万から1か月余りで約2.8倍です。選別の基準は「実際のタスクを通ったか」に置かれ、開発者の自己申告だけでは判断できない能力の範囲やリスクを、全文解析と使用後の評価で補う設計になっています。

Skill市場の2つの古い悩み
Skillの数が増えた分、選ぶ側の負担も増えました。説明文だけでは自分のタスクに合うか分からない。そして履歴書や個人情報を扱うSkillでは、入力データがどこへ送られるのか分からない。この2点が、プラグイン市場で長く指摘されてきた問題です。DeepSkillはカタログを流して探す方式をやめ、利用者がAgentに任務を丸ごと伝えると、システムが任務を分解して候補Skillを当てはめます。同時にSkillの全文を走査し、能力の範囲・呼び出すツール・潜在リスクを列挙した分析報告を出します。機密入力を外へ送るかどうかも明記され、ここが情報漏えいの心配への直接の回答です。
使った人だけが評価できる仕組み
もう1つの特色はレビュアーです。Skillを実際に使った利用者は全員評価者になり、システムが実行結果を自動整理するので、長文を書く必要はありません。点数・実際の任務事例・実行記録は公開され、面接準備のような場面では、他人の履歴書照合や質問リスト作成の記録を選定の材料にできます。「使用→評価→参考」の循環が、使い勝手の分からないSkillを選ぶ試行錯誤を減らします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収録数 | 37万超(9月初めは13万、約2.8倍) |
| 選別方式 | 全文解析+分析報告+データ安全審査 |
| 評価 | 使用した利用者による評価、結果は公開 |
| 同業 | 騰訊・字節ダンス・アリババも同種を展開 |
美団らしい、目立たない参入
同業大手は自社の大モデルを前面に出して宣伝しますが、美団は控えめです。自前の大モデルを持ち、配達員や店舗向けの現場にAIを入れてきた実績はあるものの、一般向けの注目製品は少なめでした。SkillがAgent実行の基礎部品であり、外食や店舗運営のような現場業務に自動化の需要が厚い美団にとって、この種の基盤は内部ノウハウを外部に出す窓にも、外部の良質Skillを内部業務へ取り込む入口にもなります。大々的な宣伝なしに市場へ出す方針は、製品が概念より実用で勝負するこの会社の流儀に沿っています。
よくある質問
Q. DeepSkillとは何ですか。
A. 美団のAIチームが作るAgent用スキルプラットフォームです。実際のタスクで動作を確認済みのSkillを37万個超収録しており、9月初めの13万から1か月余りで約2.8倍になりました。
Q. 従来のプラグイン市場と何が違いますか。
A. 開発者の自己申告ではなく、Skillの全文を解析して能力の範囲・呼び出すツール・潜在リスクを明示します。履歴書などの機密入力を外へ送るかどうかも明記されます。
Q. レビュアーの仕組みとは何ですか。
A. 実際にSkillを使った利用者が評価者になります。システムが実行結果を自動整理し、利用者は確認だけで評価を提出でき、点数と実行記録は公開されます。
編集部の見解
1か月で2.8倍という数字以上に、評価の入口を実使用に置いた点が効いています。マーケットプレイスの品質問題は、上場前の審査をいくら厚くしても消えず、使用後の情報が循環するかで決まるからです。
日本企業がAgentの部品調達を考えるときの参照点になります。自己申告の機能一覧を信用せず、全文と実行記録を見る、機密データの行き先を確認する。この2つの確認を社内の購買フローに入れておけば、Skillの採用事故の大半は避けられます。
my-best.ai 編集部
出典:36Kr「美団が大衆点評版のSkillプラットフォームDeepSkillを開設──37万超のスキルツールを収録」(寄稿:読佳、2026年10月20日)
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