オープンソースのターミナル型コーディングエージェント「OpenCode」が2.0を公開しました。MCPツールをJavaScriptのコードで連結する「Code Mode」と、サブエージェントのバックグラウンド実行が目玉です。
何が変わったのか
最大の変更は、ターミナル・Web・デスクトップの各クライアントが1つのローカルバックグラウンドサービスを共有する構成になったことです。セッション、設定、権限、ツール実行を同一プロセスが扱うため、ウィンドウを閉じても長時間の処理が続きます。APIはゼロから作り直され、エージェントが自分でGitのworktreeを作成したり、別のセッションを中断したりできるようになりました。組み込み用のSDK(@opencode/sdk)も提供され、サーバーやCloudflare Durable Objects上で動かす派生版を作れます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| Code Mode | MCPサーバーとOpenAPIをJS関数化し、1回の実行で複数ツールを連結 |
| バックグラウンド実行 | サブエージェントとシェルコマンドを並行実行 |
| プラグイン | 内部実装80超。TUIプラグインは安定版、ホットリロード対応 |
| SDK | @opencode/sdk(開発中) |
Code Modeが効く理由
従来のツール呼び出しでは、モデルが1回の操作ごとに往復し、その中間結果がすべてコンテキストに残り続けます。Code Modeでは、たとえば「GitHubからバグ報告を取得し、該当情報を抽出してLinearに起票する」という処理を短いスクリプト1本で書き、中間データをモデルのコンテキストに入れずに済みます。MCPサーバーを多数接続するとツール定義がコンテキストを圧迫する問題への対策でもあり、2.0ではすべてのMCPサーバーがCode Modeの対象になっています。
互換性の破壊は避けられない
1.x向けのプラグインは2.0では動作せず、書き換えが必要です。旧サーバーAPIを使った連携も更新が要ります。アップグレードはopencode upgrade --majorまたはTUIの/updateで行いますが、1.19.0(2026年10月11日公開)以降は自動更新が行われなくなりました。
導入前に確認したい点
公開された指摘として、Code Modeが実行時間の長いプラグインを呼ぶ際にタイムアウト制限がなく、セッションが長時間待ち状態になる可能性が挙げられています。また、モデルの利用条件をめぐる緊張もあり、Anthropicのようにサードパーティ製ツールでの自社モデル利用条件を厳格化する動きもあります。
まとめ
エージェントの「ツールの扱い方」を、呼び出しの羅列からコードの実行へ移す流れがはっきりしてきました。大規模な連携を前提にする開発チームほど影響が大きい変更です。
編集部の見解
日本の開発チームにとって実務的に効くのは、Code Modeによるコンテキスト消費の削減です。MCPサーバーを増やすほどツール定義がトークンを食う問題は、コストと精度の両方に効いていました。ただし、モデルが書いたスクリプトは誤る可能性があり、書き込み権限を持つサーバーを接続していれば、そのままループ実行されます。導入時は、権限を付与するMCPサーバーを見直し、破壊的な操作には確認を挟む設定を維持することをおすすめします。1.xのプラグインを使っている場合は、書き換えの工数を見込んでから移行するのが安全です。
my-best.ai 編集部
出典:World Programming「“A major overhaul”: OpenCode 2.0 puts its terminal, desktop, and web apps on one shared service」(2026年10月13日)
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