ComfyUI(コンフィUI)は、生成AIの処理を「ノード」の組み合わせで組み立てられるワークフローツールです。ローカルにインストールすればソフト自体は無料で使え、GPUが必要な分はクラウド版のComfy Cloudが月額20ドルから用意されています。2026年10月には、チャットで指示するだけでワークフローを組み立てて実行する「Comfy Agent」がクラウド版に追加され、専門知識がなくても始めやすくなりました。
ComfyUI のポイント
- こんな人に向く:画像・動画生成を自分の手で細かく制御したい人、モデルやLoRAを差し替えながら試したい人、制作の手順そのものを再利用したい人
- 構造の特徴:処理の流れをノードのグラフとして保存するため、結果だけでなく「作り方」がそのまま残り、別の案件に使い回せる
- 料金:ローカル版(Comfy Desktop/ComfyUI本体)は無料。クラウド版のComfy Cloudは月額20ドルのStandardから、年払いで月あたり16ドル相当
- 2026年10月の新機能:Comfy Agentが追加。チャットでワークフローを組み立て・修正・実行でき、新規ユーザーには無料のトークンが付く
- 注意点:クラウドのクレジットはGPU実行時間と外部モデル呼び出しで減り、月次の分は翌月に繰り越されない。ローカル版は自分のGPU性能に結果が左右される
ComfyUIの基本情報
| ツール名 | ComfyUI |
|---|---|
| カテゴリ | 画像生成 / 画像編集 / AI 画像ツール / 動画生成ツール / AI 動画ツール / AI ワークフロー |
| 公式サイト | www.comfy.org |
| 開発・提供 | Comfy Org(オープンソースプロジェクト) |
| サービス開始 | 2023年(ComfyUI本体)/クラウド版とComfy Agentは2026年に提供開始 |
| 提供形態 | デスクトップアプリ(ローカル)/Webブラウザ(Comfy Cloud)/API(Comfy API) |
| 対応OS | Windows・macOS・Linux(ローカル版)/Webブラウザ(クラウド版) |
| 主な機能 | ノードベースのワークフロー構築、画像生成、動画生成、画像編集、Comfy Agentによるチャット操作、Partner Nodes、Comfy API |
| UI・ドキュメントの言語 | UIは設定から日本語を含む多言語に切り替え可能。公式ドキュメントに日本語版あり |
| 料金 | ローカル版は無料(オープンソース)/クラウド版は月額サブスクリプション(クレジット制) |
| 無料で試せる範囲 | あり。ローカル版は無料で、クラウド版も新規ユーザーに無料のComfy Agentトークンと実GPUでの無料実行枠が用意されている |
ComfyUIとは?
ComfyUI(コンフィUI)は、画像や動画を生成する処理の流れを、ノードと呼ばれる部品を線でつないで組み立てるツールです。一般的な画像生成サービスが「プロンプトを入れて結果を受け取る」形なのに対し、ComfyUIでは「どのモデルで、どう解像度を上げ、どのタイミングで何を差し替えるか」といった手順そのものを自分で設計します。自由度が高い代わりに覚えることは多いものの、一度組んだワークフローは保存でき、別の案件にそのまま使い回せます。
提供元のComfy Orgは、本体をオープンソースとして公開しています。自分のパソコンにインストールして使う分には無料で、生成の速さは手元のGPU性能で決まります。GPUを持っていない、あるいはより大きなモデルを動かしたい場合は、クラウド版のComfy Cloudが選択肢になります。Comfy Cloudでは、あらかじめ用意された多数のモデルを使ってワークフローを実行でき、実行した分だけクレジットが減る仕組みです。
2026年10月には、Comfy Agentがクラウド版に追加されました。これはチャットで「商品写真を3パターンのシーンで作り直して」のように指示すると、AIがノードを組み替えながらワークフローを組み立て、そのまま実行まで進めてくれる機能です。現時点ではクラウド版のみで、ローカル版への対応は準備中とされています。
ComfyUIが選ばれる理由
第一の理由は、結果だけでなく「作り方」が残る点です。他のサービスは完成した画像ファイルが手に入っても、そこに至る手順は見えません。ComfyUIでは、ノード・サンプラー・シードといった設定がそのままワークフローとして保存されるため、同じ条件で作り直したり、一部だけ変えて別パターンを量産したりできます。動画やバナーなど、同じ流れを何度も回す仕事ほど効果が出ます。
第二に、特定のモデルに縛られない点です。オープンウェイトの画像生成・動画生成モデルを自分で選んで動かせるほか、クラウド版では外部の商用モデルを呼び出すPartner Nodesを使えます。コミュニティが公開している追加ノードを導入して機能を足すこともでき、新しいモデルが出るたびに環境を組み替えられます。
第三に、日本語の入口が用意されている点です。公式ドキュメントには日本語版があり、アプリのUIも設定から日本語に切り替えられます。ノード名や一部の追加機能は英語のままですが、まず動かしてみるところまでは日本語の情報だけでたどり着けます。2026年10月に登場したComfy Agentは、この「ノードの組み方が分からない」という最初の壁を下げる役割を担っています。
ComfyUIの主な機能
ノードベースのワークフロー構築
- 画像生成や動画生成の処理を、読み込み・生成・加工といった役割ごとのノードに分けてつなぎます
- つないだ構成はファイルとして保存でき、他の人と共有したり、公開されているテンプレートを読み込んだりできます
- 同じワークフローを回数分だけまとめて流し、結果を比較する使い方ができます
画像生成と画像編集
- オープンウェイトの画像生成モデルを動かして、テキストから画像を作れます
- 書き足し・塗り直し・構図の拡張など、生成した画像を一部だけ直す処理もワークフローに組み込めます
- 参照画像を使ったスタイルの寄せや、特定のキャラクターや商品の再現性を高める構成も組めます
動画生成
- 画像から動画を生成するモデルをワークフローに組み込み、カメラの動きや尺を指定して生成できます
- 生成した動画を補間して滑らかにしたり、解像度を上げたりする処理をつなげられます
- 大量の動画をまとめて生成する用途にも向き、クラウド版ではワークフローをキューに並べて実行できます
Comfy Agent(チャットでの操作)
- チャットで目的を伝えると、AIがノードを追加・編集してワークフローを組み上げます
- 作業中のグラフを見ながらリアルタイムで修正し、エラーの原因を指摘して直すこともできます
- 既定では実行前に確認を求め、自動モードにすると結果が出るまで自分で試行錯誤します
- 複数のチャットを並行して進められ、会話の履歴も残ります
Partner Nodes(外部モデルの呼び出し)
- クラウド版では、外部の商用モデルをノードとしてワークフローに組み込めます
- 外部モデルの利用分は、GPU実行時間と同じクレジットから差し引かれます
- ローカル版でPartner Nodesを使う場合も、同じクレジットを購入して使う形になります
Comfy API と自動化
- 組み上げたワークフローをAPIとして公開し、自分のアプリや業務システムから呼び出せます
- コマンドラインやMCP経由で操作する手段も用意されており、他のAIエージェントから制御できます
- APIのGPU利用は秒単位の従量課金で、料金体系はクラウド版のプランとは別に案内されています
ComfyUIの料金プラン(料金表)
ComfyUIはローカルで使う分にはソフト自体が無料で、費用は自分のパソコンのGPUにかかる分だけです。手元で動かすのが難しい場合に使うのがクラウド版のComfy Cloudで、月額サブスクリプションとクレジット制を組み合わせた料金体系になっています。クレジットは実行中のGPU時間と、Partner Nodesによる外部モデルの呼び出しに使われ、ワークフローを組んでいるだけの待機時間には消費されません。
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 無料トライアル(Free) | 0ドル | 実GPUでの無料実行が5回分と、Comfy Agentを試せる無料トークンが新規ユーザーに付与されます。クレジットカードの登録は不要とされています。 |
| Standard | 月額20ドル(年払いで月あたり16ドル相当・年192ドル) | ワークフロー1回あたりの実行時間は最長30分。年間50,400クレジット付き。Comfy Agentはワークスペースあたり4セッションまで同時に使えます。 |
| Creator | 月額35ドル(年払いで月あたり28ドル相当・年336ドル) | Standardの内容に加えて、自分のモデルやLoRAの読み込みができます。年間88,800クレジット。Comfy Agentの同時セッションは6まで。 |
| Pro | 月額100ドル(年払いで月あたり80ドル相当・年960ドル) | ワークフローの実行時間を最長1時間まで延ばせます。年間253,200クレジット。Comfy Agentの同時セッションは8まで。 |
| Team | 月額700ドル(年払いで630ドル相当・年7,560ドル) | Proの内容に加えて、メンバーを50名まで招待でき、クレジットを共有プールで管理できます。年間1,772,400クレジット。Comfy Agentの同時セッションは16まで。 |
| Enterprise | 要問い合わせ | メンバー数や柔軟性、カスタマイズの要望に応じた個別プランです。詳細は公式サイトの問い合わせ窓口で案内されています。 |
料金・クレジット数・付帯機能は変更されることがあります。クラウド版は米ドル建てで、日本のクレジットカードで支払う場合は決済時の為替と手数料が別途かかります。月次で付与されるクレジットは請求期間の終わりに失効し、追加購入した分は購入から1年まで繰り越せると公式に案内されています。本記事は2026年10月時点の公式サイトの表示にもとづく整理であり、契約前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
ComfyUIはどんな人におすすめ?
- 生成結果を細かく制御したいクリエイター・デザイナー
- 同じ制作フローを繰り返し回す必要がある制作チーム
- オープンウェイトのモデルやLoRAを自分で選んで試したい人
- 手元にGPUがあり、追加の月額を抑えて生成を回したい人
- ノードの知識はないが、指示してワークフローを組ませたい初心者
ComfyUIのメリット
- ソフト自体を無料で使える。ローカル版はオープンソースとして公開されており、費用は自分のGPUにかかる分だけです
- 手順がそのまま資産になる。ノード・シード・モデルの指定がワークフローとして残るため、同じ品質で作り直せます
- モデルを選べる。オープンウェイトのモデルも、外部の商用モデルも、同じ画面で組み合わせられます
- コミュニティの拡張が豊富。目的別の追加ノードや公開ワークフローが多数配布されており、一から組む手間を省けます
- 日本語の入口がある。UIの言語切り替えと公式ドキュメントの日本語版が用意されています
- 指示が苦手な人でも始めやすい。Comfy Agentに話しかければ、グラフを組みながら動かせます
ComfyUIのデメリット・導入前の注意点
- <strong>ノード構成の学習コストが高い</strong>。自分で組む前提だと、モデルやサンプラーの役割を把握するまで時間がかかります
- <strong>クレジットの消費が読みにくい</strong>。実行時間と外部モデルの呼び出しで減るため、重いワークフローほど早く減ります
- <strong>月次のクレジットは繰り越せない</strong>。請求期間ごとに失効するため、使い切らない月は損になります
- <strong>ローカル版はマシン性能に左右される</strong>。GPUのメモリが足りないと動かせるモデルが限られます
- <strong>Comfy Agentは現時点でクラウド版のみ</strong>。ローカル版への対応は準備中とされています
- <strong>価格が米ドル建て</strong>。日本円での請求額は為替とカード会社の手数料で変わります
ComfyUIに関するよくある質問(FAQ)
Q. Q. ComfyUIは無料で使えますか?
A. A. 自分のパソコンにインストールして使うローカル版は無料で、本体はオープンソースとして公開されています。費用がかかるのは、クラウド版のComfy Cloudを契約する場合と、Partner Nodesで外部の商用モデルを呼び出す場合です。ローカル版でも、高性能なGPUを用意する費用は別にかかります。
Q. Q. ノードの知識がなくても使えますか?
A. A. 2026年10月に追加されたComfy Agentを使えば、チャットで目的を伝えるだけでワークフローを組み立てて実行できます。ただし現時点でComfy Agentが使えるのはクラウド版のみで、ローカル版は順次対応とされています。既存のワークフローを読み込んで一部だけ直す使い方から始めると、仕組みを覚えやすいです。
Q. Q. どんな画像・動画が作れますか?
A. A. テキストからの画像生成、参照画像を使ったスタイルの寄せ、画像の一部を描き直す編集、画像から動画を生成する処理など、組み合わせ次第で幅広く対応できます。生成できる内容は、ワークフローに組み込んだモデルと、ローカル版なら自分のGPUのメモリ量によって変わります。
Q. Q. 商用利用はできますか?
A. A. ComfyUI自体の利用条件と、ワークフローで使う各モデルのライセンスは別々に確認が必要です。モデルによっては商用利用の可否や条件が定められているため、外部に納品する制作物に使う場合は、採用したモデルのライセンスを必ず確認してください。クラウド版のプランでは、Creator以上で自分のモデルを持ち込めます。
Q. Q. クラウド版のクレジットはどう減りますか?
A. A. ワークフローを実行している間のGPU時間と、Partner Nodesで外部モデルを呼び出した分がクレジットから引かれます。ワークフローを組み立てているだけの待機時間には消費されません。月次で付与されるクレジットは請求期間の終わりに失効し、追加購入した分は購入から1年まで繰り越せます。
Q. Q. GPUを持っていなくても使えますか?
A. A. クラウド版のComfy Cloudを使えば、手元にGPUがなくてもワークフローを実行できます。新規ユーザーには実GPUでの無料実行枠とComfy Agentの無料トークンが用意されているため、まず結果を確認してから契約を検討できます。
ComfyUIのまとめ
ComfyUIは、画像・動画生成の処理をノードで組み立て、その手順ごと資産として残せるツールです。ローカル版は無料で、クラウド版は月額20ドルから。2026年10月に加わったComfy Agentによって、ノードを覚えていなくてもチャットからワークフローを組めるようになりました。向いているのは、同じ制作フローを何度も回す人、モデルや設定を自分で選びたい人、結果だけでなく作り方まで手元に残したい人です。一方で、クレジットの消費は読みにくく月次分は繰り越せないため、使い方によっては費用が想定より早く膨らみます。まずは無料のトークンとローカル版で手触りを確かめ、毎月の実行量が見えてからプランを選ぶのが現実的です。
