チュートリアル / 入門

プロンプト入門チュートリアルAIをもっと上手に使うための、最初の一歩

「AIに上手に指示を出す」ための基本を、図解つきでやさしく解説します。たった5分読むだけで、ChatGPTやGeminiの回答の質が確実に変わります。難しく考えず、まずは真似して使ってみましょう。

対象:初心者目安:約 5 分レベル:入門更新:2026年10月13日
01

プロンプトって何?WHAT IS A PROMPT

プロンプトとは、AIに出して指示する「命令文」のことです。たとえば「明日の会議の内容を5つの箇条書きでまとめて」という、あなたの言葉そのものがプロンプトです。

AIはこの指示を見て、それに合う答えを返します。つまり、指示の質が、そのまま答えの質になるというのが基本です。

1あなたやりたいことを言葉にする2AI(プロンプト)指示を読んで回答を生成3出力あなたの欲しい形の答え
プロンプトの流れ:指示の質 = 答えの質
ポイント:「注文が曖昧なレストラン」と同じです。「おいしいものをください」と言っても、出てくる料理は当たり外れがあります。具体的に注文すれば、期待どおりのものが来ます。プロンプトも同じです。
02

なぜプロンプトが大切なのかWHY IT MATTERS

同じAIでも、プロンプトの書き方一つで結果が大きく変わります。悪い例と良い例を見比べてみてください。

悪い例
この文章、要約して。

結果:何をどう要約するか曖昧で、長すぎたり、知りたい情報が抜けたりする。

良い例
この文章を、重要な数字と固有名詞を残して、3つの箇条書きで要約してください。対象は商品企画の会議内容です。

結果:要点が的確で、そのまま使えるまとめになる。

AIは「考える」のではなく、指示に合わせて答えを組み立てるもの。だからこそ、指示に「何を」「どうやって」「どんな形で」を含めると、精度がぐっと上がります。

03

良いプロンプトの5つの要素5 ELEMENTS

良いプロンプトには、次の5つの要素を入れます。全部でなくても構いません。迷ったら「①役割」と「④形式」だけでも効果があります。

① 役割

AIを「誰」として使うか指定する。回答の視点や専門性が変わります。

例:「熟練の編集者として」

② タスク

「何をしてほしいか」を動詞で明確に。要約・翻訳・提案・添削など。

例:「要約してください」

③ 文脈・背景

AIに渡す情報。対象や前提、参考資料があると答えの精度が上がります。

例:「対象は●●会議の議事録」

④ 形式

出力の形を指定する。箇条書き・表・文字数・文章の長さなど。

例:「3つの箇条書きで、各30字以内」

⑤ 制約・NG

「してほしくないこと」を指定。嘘や推測を防ぎます。

例:「分からないことは『不明』と正直に書いて」
04

3ステップで書ける書き方3 STEPS

難しく考えず、次の3ステップだけでOKです。

  1. 「何が欲しいか」を一言で決める

    要約? 翻訳? アイデア出し? 目的を動詞で1つ決めます。

    例:この文章を要約して
  2. 必要な情報(背景・対象)を足す

    誰向けか、どんな情報を使うか。ここを足すと精度が一気に上がります。

    例:対象は商品企画の会議。初心者向けに
  3. 出力の「形」を指定する

    箇条書き、表、文字数など、欲しい形を最後に添えます。

    例:3つの箇条書きで、各30字以内
完成形:「熟練の編集者として、この文章を、商品企画会議の内容を初心者向けに、3つの箇条書きで要約してください。」——これだけで見違えるほど答えが変わります。
05

Before / After で見る改善例BEFORE & AFTER

実際の改善例を2つ見てみましょう。真似するだけで十分効果が出ます。

例1|ブログのタイトル案を出す

BEFORE(悪い)
タイトル案を10個ください。
AFTER(良い)
あなたはブログ編集者です。健康に興味のある40代向けに、コーヒーを飲むメリットについての記事タイトル案を10個。キャッチーで読みたくなる表現で。

改善点:対象読者・テーマ・トーン(キャッチーさ)を指定したので、的を射た案が出る。

例2|文章の添削

BEFORE(悪い)
この文章、直して。
AFTER(良い)
この文章を、取引先に送る丁寧な敬語に直してください。意味は変えず、誤字脱字も直して。直した理由を1つずつ簡単に添えて。

改善点:目的(敬語)・やってほしいこと(理由の説明)を追加。さらに「直した理由」を求めると、学びにもなる。

06

すぐ使えるテンプレートTEMPLATES

迷ったらこれをコピーして、[ ]の部分を書き換えるだけです。

要約
次の文章を、重要な数字と固有名詞を残して、3つの箇条書きで要約してください。

対象:[ここに文章を貼り付け]
翻訳
次の英文を、ネイティブのビジネス文書として自然な日本語に翻訳してください。直訳せず、文脈に合わせて表現を整えてください。

原文:[ここに英文を貼り付け]
議事録
次の発言ログから会議議事録を作成してください。構成は「目的/決定事項/タスク(担当・期限)/保留事項」です。

ログ:[ここに発言ログを貼り付け]
アイデア出し
あなたは[〇〇業界]の専門家です。[テーマ]について、ユニークなアイデアを10個。各アイデアに一言の説明をつけてください。

※コピー後、[ ] の中を実際の内容に置き換えてから使ってください。

07

よくある失敗と直し方PITFALLS

失敗①:曖昧すぎる
直し方:目的を動詞で1つ指定
「なんかいい感じにして」→「この文章を、冗長な部分を削って簡潔に直してください」と具体的に。
失敗②:出力の形を指定していない
直し方:「箇条書き」「表」「◯文字」と添える
「まとめて」だけだと、長文が返ってきます。欲しい形を最後に付け足しましょう。
失敗③:一度にたくさん聞きすぎる
直し方:1プロンプト=1テーマに分ける
複数の質問を混ぜると、どれも中途半端になります。1つずつ聞くのが一番確実です。
失敗④:前提・背景を省略する
直し方:対象や状況を1文足す
AIはあなたの背景を知りません。誰向けか、何に使うかを添えるだけで精度が上がります。
08

練習してみようPRACTICE

次の「悪いプロンプト」を、今日学んだ5要素を使って改善してみてください。

悪い例:「旅行のプランを考えて」

ヒント:行き先・期間・人数・予算・好み・出力の形(表)を足すと、ぐっと良くなります。

改善例:「あなたは旅行プランナーです。[行き先]に、[日数]日間、[人数]人で行く旅行プランを立ててください。予算は[◯◯]円、[好み]が好きです。1日ごとの予定を表形式で、交通・食事の目安も含めてください。」
09

まとめSUMMARY

まとめ:プロンプトとはAIへの「指示文」。良い指示 = 良い答え。覚えるのは「何を(タスク)/誰として(役割)/どんな背景で(文脈)/どういう形で(形式)/してほしくないこと(制約)」の5つ。まずは3ステップ+テンプレートを真似して、だんだん自分流にアレンジしていきましょう。

次のステップ

学んだ型を、実際のシーン別プロンプトで試してみましょう。

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