チュートリアル / モデル・基盤技術

長文を扱うコツ(コンテキスト設計):資料が「無視される」前にやること

長い資料を貼ると、後半が無視されたり要点が抜けたり——その原因と対処を10 分で確認します。コンテキストウィンドウの仕組みを踏まえた、入力の並べ方・分割のしかたを実践します。

対象用語:コンテキストウィンドウ形式:手順+確認ポイント更新:2026年10月13日
手

手順

  1. 入力量を概算する

    貼ろうとする資料の文字数を確認します。日本語は 1 トークン≒1〜1.5 字の感覚で、1 万字で約 1 万トークン。長文は「入力+出力」で枠を消すため、出力の分も余裕を見ます。

    確認ポイント:資料の文字数と概算トークンを書き出したか
  2. 要点を先に、原文を後に置く

    依頼文・目的・注目ポイントを最初に書き、原文はその後に貼ります。「何を見るべきか」が先にあると、後半の内容も拾われやすくなります。

    確認ポイント:依頼文が原文より前にあるか
  3. 目的に合わせて分割する

    全体要約なら章ごとに要約してつなぐ(マップリデュース)。特定事項の確認なら該当章だけを切り出して渡します。全部を一度に渡すのが最悪の一手です。

    確認ポイント:分割の単位が章や節で決まっているか
  4. 出力に「引用箇所」を求める

    「根拠となった文を 1 行引用して」と指示します。引用の有無で、本当に読んだ回答か/後半を無視した回答かを機械的に判定できます。

    確認ポイント:回答に引用行が付いているか
  5. 長期利用は外部保存に切り替える

    毎回貼り付ける資料があるなら、プロジェクト機能(ナレッジ登録)やファイル添付、あるいは RAG の活用に切り替えます。コンテキストは「作業机」、外部保存は「本棚」と考えます。

    確認ポイント:繰り返し使う資料の置き場所を決めたか
Q

つまずきポイント

中央あたりの内容だけ抜ける
長い入力の中間部は拾われにくい現象が知られています。要点を先頭と最後に繰り返す、章ごとに見出しを明示して構造化する、で劇的に改善します。
要約すると詳細が消える
「すべてを 1 回で」が原因です。まず 300 字の全体要約を作り、次に知りたい章だけ詳しく要約し直す、の 2 段階に分けると情報が生き残ります。

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