創業2年目のコンサル会社(Z社・仮称)は、テンプレートで立ち上げた小さなサイトでした。診断の初期値は総合13点(対策必須)=本シリーズの出発点と同じ状態です。この事例は、ゼロから100点までの道順を1本にまとめた総集編として、これまでの事例の「直す順番」を整理します。
診断でわかったこと(Before)
対象:創業間もないコンサル会社のサイト(Z社・仮称)
初期状態は、robots.txtのDisallow: /でAIクローラーが全拒否(botAccess 10点)、AI向けファイルなし(AIインフラ0点)、テーマ既定のままでH1重複(技術3点)。すべてを一度に直す必要はなく、配点の大きい順・依存関係の順に進めればよいのがポイントです。
- 第1段階(botAccess・最大70点):robots.txtで主要AI Botを許可する。ここだけで最大70点分の伸びしろ
- 第2段階(AIインフラ・15点):llms.txtとllms-full.txtを設置する。小規模サイトなら半日で可能
- 第3段階(技術・15点):H1・canonical・alt・JSON-LD・langを1項目3点ずつ潰す
| 評価軸 | 点数 | 満点 |
|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 10 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 0 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 3 | 15 |
| 総合スコア | 13 | 100 |
| 評価ラベル | 対策必須 | |
| AI Search Coverage(主要6種の許可率) | 0% | |
改善施策
第1段階:robots.txtの整備(13点→73点)
事例01と同じ手順で、全拒否を撤去し主要AI検索Botを明示許可。悪質スクレイパーのみ個別拒否しました。AI Search Coverage 0%→100%、総合13点→73点。まず「AI検索への入口」を開けるのが最優先です。
第2段階:llms.txt / llms-full.txtの設置(→88点)
事例03・04の手法で、会社概要・サービス・実績・FAQへのリンクを整理したllms.txtと、主要ページ全文を集約したllms-full.txtを設置。AIインフラ0点→15点で総合88点になりました。
第3段階:技術5項目の整備(→100点)
H1を1つに整理、canonicalの統一、alt属性の補完、FAQ作成とFAQPageスキーマ付与、lang属性の確認を順に実施。技術3点→15点で総合100点(最適)に到達しました。FAQの8問は社内ヒアリングだけで1日で作れています。
改善後の診断結果(After)
| 評価軸 | Before | After | 満点 |
|---|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 10 | 70 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 0 | 15 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 3 | 15 | 15 |
| 総合スコア | 対策必須 | 100 | 100 |
| AI Search Coverage | 0% | 100% | − |
ゼロ状態から3段階・数日間の作業で100点まで到達しました。大切なのは、スコアを上げること自体ではなく「AI検索に対してサイトの扉が開き、内容が正しく伝わる構造」を作ること。このロードマップは、本シリーズの15事例すべてに共通する型です。
この事例のポイント
- 順番は決まっている:robots.txt(70点)→llms.txt(15点)→技術項目(15点)
- 全部一度にやる必要はない。配点の大きい軸から、月次で少しずつ
- 100点はゴールではなくスタート。リニューアル・多言語化のたびに再診断する
関連リンク:AEO診断ツールで現在のスコアを確認 / AEOツール一覧 / AEO基礎知識
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