人材紹介会社(H社・仮称)のサイトは、リニューアル中にBasic認証(パスワード保護)をかけていました。公開後、認証を解除した「つもり」でしたが、実はサーバー側の設定が残っていました。
診断でわかったこと(Before)
対象:人材紹介会社のサイト(H社・仮称)
AEO診断を実行すると、スコアの代わりに「アクセス制限」という警告が表示されました。クローラー視点でサイトにアクセスすると認証(401)が返り、robots.txtもllms.txtもページ本文も一切取得できない状態です。AI検索にとってサイトは「存在しない」のと同じ。この警告が出た場合は、スコア以前の問題として認証・ファイアウォール・IP制限を確認する必要があります。
- ブラウザではCookieが残っているため、運営者は異常に気づきにくい
- シークレットウィンドウや別端末でトップページを開いて初めて認証画面が出る
- 診断ツールは401を「アクセス制限」として警告し、誤った低スコアを出さない設計
| 評価軸 | 結果 |
|---|---|
| 診断結果 | 診断不能(アクセス制限) |
| AI Search Coverage | 測定不可 |
改善施策
施策1:サーバー側のBasic認証を解除する
ホスティング管理画面(.htaccess)に残っていたBasic認証の記述を削除しました。
# 削除した記述(.htaccess)
AuthType Basic
AuthName "Staging"
AuthUserFile /home/xxx/.htpasswd
require valid-user
施策2:解除後、匿名状態で全経路を再確認する
解除後はシークレットウィンドウでトップ・主要ページ・robots.txt・llms.txt・sitemap.xmlにアクセスし、すべてが認証なしで200を返すことを確認しました。診断ツールでも警告が消え、通常のスコアが出ることを確認しています。
改善後の診断結果(After)
| 評価軸 | Before | After | 満点 |
|---|---|---|---|
| botAccess(AIボットのアクセス状況) | 0 | 70 | 70 |
| AIインフラ(llms.txt) | 0 | 0 | 15 |
| 技術(H1・canonical・alt・JSON-LD・lang) | 0 | 3 | 15 |
| 総合スコア | 測定不能 | 73 | 100 |
| AI Search Coverage | 測定不可 | 100% | − |
解除後の再診断はbotAccess 70点・技術3点で総合73点(良好)でした。「測定不能」からの一発回復です。llms.txtと技術項目は未着手のため、次フェーズで100点を目指すロードマップを策定しています。
この事例のポイント
- Basic認証の解除忘れは「サイトごとAIから消える」最悪の事故。移行後チェックを必ず行う
- 運営者のブラウザは認証を記憶している。シークレットウィンドウで確認する習慣を
- 診断が「アクセス制限」警告を出したら、スコアより先に認証・WAF・IP制限を疑う
関連リンク:AEO診断ツール(アクセス制限チェック付き) / クラウド系Bot一覧 / 診断結果の見方について問い合わせ
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